横断歩道を渡っていた看護師の男性をはねてけがをさせ、そのまま逃げた元医師の被告に懲役3年執行猶予5年の判決 静岡地裁

2020年横断歩道を渡っていた看護師の男性をはねてけがをさせ、そのまま逃げた元医師の男に静岡地裁は執行猶予付きの判決を言い渡しました。

画像: 静岡地裁

静岡地裁

 静岡市駿河区のクリニックの元医院長の被告(81)は、2020年3月静岡市駿河区で、横断歩道を渡っていた当時39歳の看護師の男性をはねて、重傷を負わせたにも関わらず、現場から走り去った罪に問われました。

 これまでの裁判で検察側は、「衝突を認識しながら走り去った行為は強い非難に値する」などとして、懲役3年を求刑。

 弁護側は「認知症の影響があった」などと無罪を主張していました。

 23日の判決で静岡地裁は、「被告は警察に対し『何かにぶつかった』『その場から離れれば何もなかったことになるのではないか』と供述した」と指摘。

 その上で、「善悪を理解する能力は著しく減退していたとは認められない」として被告に懲役3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。