送迎バス3歳児置き去り死亡事件 こども園の元園長ら4人を書類送検 牧之原市長「まだすべて解決したわけではない」
静岡県牧之原市の認定こども園で3歳の女の子がバスに置き去りにされ死亡した事件から3カ月。県警は、バスを運転していた当時の園長ら4人を書類送検しました。
業務上過失致死の疑いで書類送検されたのは当時、送迎バスを運転していた元園長(73)と同乗していた76歳の女性、死亡した園児の担任の女性(47)、クラス補助職員の女性(26)の4人です。
4人は9月、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で3歳の女の子を送迎バスにおよそ5時間置き去りにするなどし熱射病で死亡させた疑いが持たれています。
警察によりますと、元園長と同乗の女性がバス車内の確認を怠り、担任の女性と補助職員の女性が出欠確認を怠ったため女の子が死亡したと判断したということです。
警察は、4人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
園を運営する「学校法人榛原学園」と川崎幼稚園は「関係者が送検されたことを重く受け止め、二度と事故を起こすことのないよう努力を続けてまいります」とコメントしています。
一方、牧之原市の杉本市長は…緊急時の対応教室も開催
牧之原市 杉本基久雄市長:
「あくまでも、刑法においての処分(手続き)だということですから、まだまだ全てが解決したという状況ではない」
また牧之原市は、5日別の保育園の園児を対象に緊急時の対応教室を開きました。
バスのクラクションは園児の力では簡単に押せないため、市が管理するバスに人差し指でも簡単に押せる安全ブザーを取り付けました。
5日、参加した31人の園児はバスの乗降口に設置されたブザーを押して大きな音を鳴らしていました。
このブザーは運転席にある解除ボタンを押さない限り長時間鳴り続けるということです。