船内に1人の遺体、3カ月余り太平洋漂流か…大島で不明の小型漁船を太平洋上で発見 下田海上保安部
3月に大島元町港を出港したまま行方不明になっていた小型漁船が、3カ月余りたった2日、1350キロほど離れた太平洋上で発見されました。船内からは1人の遺体が見つかっています。
3月29日、東京・大島町の大島元町港を出港した小型漁船の第16操丸(7・3トン)が、帰港しないと下田海上保安部に連絡がありました。第16操丸には70代男性が1人で乗船し、大島周辺で釣りをしていました。
下田海保が捜索をしたものの、第16操丸の発見には至りませんでしたが、6月30日になって、「太平洋上を漂流している小型船舶を見た」との情報が寄せられ、漁船登録番号から第16操丸の可能性が高いとして、下田海保の巡視船「しきね」や宮城海保の巡視船「くりこま」などが現場に向かい、捜索していました。
そして7月2日夜、巡視船「くりこま」が下田市から1350キロも離れた太平洋上で漂流中の第16操丸を発見、船内を確認したところ甲板で横たわっている遺体が見つかった、ということです。
遺体は性別が確認できないほど腐食が激しく、下田海保は今後、DNAや歯形などから身元を確認する、ということです。
