1人死亡のビル火災、6年前に消防設備の不備指摘 亡くなったのは火元確認のため建物内に入った37歳の消防士か 静岡市
13日夜、静岡市の繁華街でビルが燃え、消防隊員とみられる遺体が見つかった火事で、建物は消防設備などの不備が指摘されていたことがわかりました。
13日午後10時ごろ、静岡市葵区呉服町でビルの3階の飲食店から火が出ました。火はおよそ5時間後に消し止められましたが、3階がほぼ全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。
静岡市消防局によりますと、火元の確認のため建物に入った駿河消防署の37歳の消防士の男性と連絡が取れておらず、警察が身元の確認を急いでいます。
ビルは、2016年に消防が行った立ち入り検査の際、階段部分の感知器不足など不備があったことが確認されていますが、消防はこれまでに改善の報告を受けていなかったということです。
静岡市消防局ではおととし、吉田町の工場火災で、隊員3人と警察官の計4人が死亡しています。
静岡市 田辺信宏市長:「安全管理体制、再訓練、それを努めてきた中でこのような事故が起きてしまったということを、とても重く受け止めている」
市消防局は消火活動や対応に問題がなかったか検証を進めるとしています。