被告「覚醒剤使用は病気でやめられない」 無免許で東名に転落し子ども2人残し逃走か…47歳男に拘禁刑4年を求刑 静岡地検浜松支部

 東名高速に車が転落して同乗していた子どもが取り残された事件で、無免許運転などの罪に問われている47歳の男に、検察は拘禁刑4年を求刑しました。

 起訴状などによりますと、自称・御前崎市の47歳の無職の男は6月1日、無免許で車を運転し、浜松市の東名高速道路に車を転落させる事故を起こし、同乗していた子ども2人を残し逃げた罪などに問われています。

 男はその後、内縁の妻と合流し、宿泊したホテルで覚醒剤を使用したとされています。

 静岡地裁浜松支部で、開かれた初公判で、男は『子どもたちに怖い思いをさせ反省している』と起訴内容を認め、『覚醒剤の使用は病気なので、やめたくてもやめられない』と話しました。

 裁判は即日結審し、検察側は「無免許運転と覚醒剤の発覚を恐れて逃げたのは、極めて危険な犯行で再犯の恐れがある』として拘禁刑4年を求刑しました。

 弁護側は「働く意欲があり、覚醒剤を断ち切ると約束している」として、寛大な判決を求めました。

 判決は8月21日に言い渡されます。

男が運転していた車
男が運転していた車