遊覧船の岸壁衝突事故 海上保安部などが事故原因を調査 静岡・沼津港
5日に静岡県の沼津港で遊覧船が港の岸壁に衝突し、15人がけがをした事故で、6日も海上保安部の職員が調査をしています。
清水海上保安部によりますと、5日午後3時半ごろ「沼津港内で船首が岸壁に衝突した」などと運航会社の従業員から通報がありました。
事故を起こしたのは千鳥観光汽船が運航する遊覧船「ちどり」で、乗員乗客38人のうち15人が病院に運ばれています。
このうち、乗客の男性1人が顔の骨を折るなどの大けがをしています。
事故を受け6日午前9時半ごろ、海上保安部の職員らおよそ10人が港に入り、船の中を調べたりぶつかった船首部分の撮影をしていました。
また、午前9時ごろには静岡県沼津土木事務所の職員が港湾に異常がないか緊急確認を行いました。
そこでは車止めの損傷が確認できたとして、仮の安全柵を立てるなど対応したいとしています。
また、岸壁の損傷がないか確認を続け、事業者と修繕について調整していくということです。
遊覧船を運航する千鳥観光汽船はホームページで、「本件を極めて重大に受け止め、事故原因の究明および再発防止に全力で取り組み 当面の間は運航を休止させていただきます」などとコメントを発表しています。
