「フェード現象を習ったことはあるが忘れていた」小山町観光バス横転死亡事故で運転手の男性から新たな供述
静岡県小山町で観光バスが横転し、乗客1人が死亡した事故について運転手の男性が「フェード現象を習ったことはあるが忘れていた」などと供述していることが新たに分かりました。
先月13日、小山町須走で観光バスが横転し、女性客1人が死亡しました。
捜査関係者によりますと、バスを運転していた男性(26)が、警察の調べに対し「フェード現象を習ったことはあるが忘れていた」と話していることが新たに分かりました。
警察のこれまでの調べで、バスは制限速度の3倍にあたる時速およそ90キロでのり面に乗り上げ横転したことがわかっています。
また、バスの検証ではブレーキ周りの部品に焼けた痕があったことから、フットブレーキの使い過ぎでブレーキが利かなくなる「フェード現象」が発生し事故が起きたとみられています。
運転手の男性は「普段、道路を走るのと同じ感覚で、フットブレーキを使いすぎてしまった」という趣旨の説明もしているということです。
この事故では、乗客1人が死亡したほか、きょうまでに重傷者11人、軽傷者16人と合わせて27人がけがをしたことが確認されています。