4人死亡した工場火災を教訓にした消火訓練を実施 静岡・御殿場市
御殿場市の消防署では消火訓練が行われました。
教訓にしたのが7月に発生し消防隊員や警察官4人が犠牲になった工場火災です。
教訓にしたのが7月に発生し消防隊員や警察官4人が犠牲になった工場火災です。
訓練には御殿場消防署の隊員およそ30人が参加し火災が発生した3階立てのビルに逃げ遅れた人がいる想定で行われました。
建物内は煙が充満し視界が悪いことから隊員ははしごを使って外から3階に進入し、室内から救助者を運び出しました。
訓練では今年ならではの教訓も生かされました。
7月吉田町川尻のレック静岡工場で火事があり、火元の確認のため工場に入った消防隊員3人と
警察官1人が爆発に巻き込まれ死亡しました。
事故を教訓にこの日は突然の爆発に巻き込まれた隊員を救助する訓練も行われました。
無線機を使って建物内の状況を付近の隊員が報告することや酸素マスクを着用して複数の隊員で現場に入る手順を確認し、3階から隊員を救助しました。
●御殿場市小山町広域行政組合御殿場消防署
谷中 修 署長
「火災に関する戦術の良しあしで活動内容に差が出てくる。指揮隊が統制をとって実施することで、より安全な活動をすることを目的としている」
9日からは秋の全国火災予防運動が始まり、消防庁は各家庭に住宅用の火災警報器を設置することや、ストーブを使用する際は燃えやすいものから離すことなどを呼び掛けています。