まだ行方不明者数未確定行政の混乱続く 静岡県熱海市の土石流被害
「市内では今日も雨がは降っている。自衛隊車両が続々と現場に入っていく」
土石流の発生から3日目の朝を迎えた熱海市。
●ヘリ 午前10時すぎ
「熱海市の伊豆山上空です。いま映し出されているのが起点となった伊豆山第一配水池です。大きな陥没が見受けられます。山肌があらわになっています。そしてその土砂はこの下にある住宅街を飲み込みました。茶色の道ができています、のされている建物にも一階部分に土砂が被っています。そして原型をとどめていない住宅の数々、そしてその住宅の壁であったり、家具なども散らばっています」
土石流の規模と恐ろしさ。上空からはっきりと見ることができます。
●記者
「時刻は朝の八時半です。きのうはこの歩道にも大量の土砂が積みあがっていたり、
車道もバスの手前のあたり、かなり大部分まで大量の土があったが今はきのうからの作業のおかげで少し進んでいます。」
おとといから進められている土砂の搬出作業。
土石流により近い現場には変わり果てた住宅の姿がありました。
土砂の中には、こんなものも。
●記者
「車道のわきに置かれている車の前、きのうはなかった車の横幅よりも大きな石が置かれています」
土砂が少なくなったことで明らかになった、流出物。
ほかにも、流木などが散乱し、土石流の恐ろしさを物語っています。
●熱海市 斉藤栄市長
「本日の活動、消防、消防の緊急消防援助隊は、330人の隊員。自衛隊は280人が活動、警察については、400人が活動。」
「行方不明者、安否不明者は確定した数字はない。できるだけ近い数字を求めて、これから作業をする」
いまだ正確な行方不明者の人数をつかめず、行政側も混乱が続いています。
菅総理も国として全面的に支援する方針を改めて示しました。
●菅総理
「政府としても、地方自治体と一体となってですね、まず連絡をして、行方不明者の方、そうしたこと明確にすると同時に土砂の中に埋まって、まさにこの助けを求めていると思われます。被害者の方をですね、1人でも多くできるだけ早く、救出するために、警察、自衛隊、消防、海上保安庁、などがですね、今全力で取り組んでいるところであります」
避難所のホテルにいる住民は
●記者 午前10時半すぎ
「避難所のニューフジヤホテルです。先ほどこちらの市の車から、菓子類や飲み物が運び込まれた。これらは全国各地から寄付されたものだということです」
高齢の避難者も多いことから、市内の複数のホテルが避難所になっています。
こちらの夫婦は中学校の避難所から移動してきました。
● 避難者 40代
「もう避難所は皆んな寝られないです/寒さで寝られなかったです。掛ける布団とか下に敷くものが少ないのと(体育館なので)雨の音が全部聞こえちゃうので2次災害とかあるじゃないですか、その恐怖で皆んな周りを見たら寝ていなかった」
● 避難者 60代
「私たち伊豆山の一番ひどい所に住んでいるんですよ、一緒に生活している孫たちとその日は別行動だったので、被災のあった時に別々になってしまった。それでここできのう合流したんです」