バスの温度は45℃超え…暑さからか女児は上半身の服を脱ぎ、水筒を飲み干し 3歳児バス置き去り死亡事件 静岡・牧之原市
静岡県牧之原市の認定こども園で、3歳の女の子がバスに置き去りにされ死亡した事件で、警察が行った14日の実証実験で、バスの中の温度が45度を超えていたことが分かりました。
5日、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」のバスの中に、3歳の女児がおよそ5時間にわたり置き去りにされ、熱射病で死亡しました。
事件を受け、県警は14日、女児が置き去りにされた当時の状況を再現するため園の駐車場にバスを止め、元園長ら立ち合いのもと午前9時ごろから車内の温度がどう変化するかを確認する実証実験を行いました。
車内には高さを変えて複数の温度計が置かれ、隣に止めた青いバスの中で捜査員らが数分おきに温度変化をモニタリングしました。
捜査関係者によりますと、車内温度は実験開始から1時間後には40度に達し、女児が亡くなったとみられる正午前後には45度を超えたということです。14日の牧之原市の最高気温は30.7度で、30.5度を記録した事件が起きた日と同じような気象条件でした。
女児は上半身の服を脱いだ状態で発見され、車内から女児が飲み干したとみられる空の水筒も見つかっています。
警察は業務過失致死の疑いで捜査を進めていて、今後、複数回同様の実験を行い、集めたデータをもとに熱射病との関連を調べる方針です。