強豪校野球部で指導者によるW不祥事 監督らが暴言や平手打ち 部費管理の教諭は150万円を私的流用 静岡・飛龍高校
静岡県沼津市の飛龍高校の野球部で、監督やコーチらによる体罰や暴言があったことが分かりました。
体罰や暴言に関わったのは、野球部の60代の監督と40代の副部長、そして20代のコーチの3人です。監督から「お前は練習に参加しなくていい。あっち行ってろ」と練習から追い出すような暴言を受けた3年生の部員が今月、学年主任に相談し、発覚しました。その後の学校の調査で、昨年度だけで8人の部員に対し暴行や暴言を吐いていたことが分かりました。練習試合でミスを繰り返した部員の頬をベンチ裏で平手打ちしたり、練習から外した部員の太ももを蹴ったりしたということです。差別的なあだ名で呼ぶこともあったといいます。監督は学校の聞き取りに対し、暴行は否定しつつも発言については「暴言の意図はなく、後で生徒をカバーするつもりだった」と話しているということです。3人は現在練習から外れており、齊藤浩幸副校長は取材に対し、「指導体制の刷新も含め、再発防止に努めていく」としています。
この体罰などとは別に、野球部の部費を管理していた30代の男性教師が、部費およそ150万円を私的流用していた事も判明し、学校側はこの男性教師を懲戒免職処分としました。