「被害者は今も回復訓練をうけている」静岡・沼津市で夫婦をはねて大ケガをさせ逃走した罪に問われていた女に執行猶予付きの判決 地裁沼津支部

 2025年10月に、静岡県沼津市で夫婦をはねて大ケガをさせ逃走した罪に問われていた女に、裁判所は執行猶予付きの判決を言い渡しました。

 判決によりますと、無職の女(40)は2025年10月、沼津市で道路脇を歩いていた50代の夫婦を後ろからはねて大ケガをさせ、その場から逃げたとされています。

 静岡地裁沼津支部の奥山雅哉裁判官は「右の安全に気を取られ、左にいた夫婦に衝突直前まで気づかず、急ブレーキをかけないまま衝突させたもので、危険性が高く過失の程度も大きい」「夫は高次脳機能障害などにより事故から3カ月経った今も回復訓練を受けているなど、日常生活に支障をきたしている」と指摘しました。

 ひき逃げについては「女の精神障害が一定程度影響した可能性は否定できないとしても、悪質で非難の程度は大きい」としました。

 その上で反省の態度を示し、二度と車を運転しないと誓ったことなどを考慮し、女に拘禁刑2年10カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

 女は任意保険に入っていない父親の車で事故を起こしていて、裁判官は「被害者の財産の回復ができず、大変な迷惑をかけている。お金がなく民事上の責任を負えないのに、執行猶予が付いた判決で被害者にとっては『なんで甘いのか』と思われても仕方ない。今後、被害者に謝罪すると言っていたが、方法などは考えて誠実に対応してほしい」などと諭しました。

 女は時折涙を流したり、うなずいたりしながら裁判官の言葉を聞いていました。

地裁沼津支部
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