カツオ窃盗事件で静岡県が焼津漁協に対し措置命令 漁協組合長が再発防止の決意示す 船会社は損害賠償を求めて提訴へ
焼津漁港で起きたカツオの窃盗事件をめぐり、静岡県が焼津漁協に対し再発防止を求める措置命令を出しました。
焼津漁港で起きた一連のカツオ窃盗事件では、複数の事件に関与したとして焼津漁協の職員らが逮捕・起訴されています。
焼津漁協は先月、再発防止策をまとめた報告書を提出しましたが、県は事件の悪質性を考慮したなどとして水産業協同組合法に基づき18日、焼津漁協に対し措置命令を出しました。県は、焼津漁協に再発防止策を迅速かつ着実に実行することと、改善状況の報告を3カ月ごとに行うことを求めました。
焼津漁協・橋ケ谷長生組合長:「第三者機関を設置して、弁護士を交えて問題解決に1日も早く皆さんの信頼を得るよう今後進めていきたい」
一方、窃盗被害に遭った長崎県と新潟県の船会社が漁協や元職員らに対して損害賠償を求めて、近く静岡地裁に提訴することがわかりました。船会社の弁護士によりますと、長崎県の会社はおよそ40トン、一方、新潟県の会社はおよそ49トンの冷凍カツオを盗まれたとしてそれぞれ被害額の弁償を求めるということです。