「着メロを自分で作っていた」2000年代に一世を風靡 それぞれの思い出を刻んできたガラケーの終了を惜しむ声 3月で3G回線が終了

◆ドコモCS東海 三島唯さん:
「2001年10月から開始したサービスで、多くの人にご利用いただいた。5Gの普及でサービスを終了して、高品質な通信を届けることを目指している。」

 ドコモの携帯ショップに大きく掲示されていたのは、「サービス終了まで、あと16日」と書かれた看板。これまでNTTドコモが提供してきたのが、「ガラケー」の愛称で知られる、携帯電話の3G(スリージー)回線。

 およそ25年にわたって提供してきたサービスですが、3月いっぱいで終了することに。3G対応の端末は4月1日に自動で解約され、電話もメールも一切使えなくなります。

「ガラケー」として親しまれてきた、3G端末。2000年代には街行く人の多くがガラケーを手にし、携帯でインターネットができる、「i(アイ)モード」が一世を風靡しました。

◆藤枝市(40代女):
「着メロを自分で、音階を使って作っていた記憶がありますね。絵文字がやたら派手に横に動いたり飛び出してきたり、購入する形でかわいいものは、(友達と)競っていました」

◆静岡市(50代男性):
「テレビ機能やウォークマンの機能があるのもあった。ああいうのが羨ましかった。テレビが付いたものを買ったんだけど新機能にアイディアがあって面白かった」

ガラケーは3月いっぱいで終了
ガラケーは3月いっぱいで終了

 一方で、スマートフォンが普及した今も、スマホ回線を用いたガラケーを使う人も。

◆スマホとガラホの2台持ち(富山から 60代女性):
「これはガラホ。これ(スマホ)はLINE用で持っていて通話はこっち(ガラホ)。ガラケーの方が好きでアプリも使いこなせていないから全然ガラホで大丈夫と意地でも言っている」

 3G回線の個人回線の契約者は、現在およそ35万人。 (※3/11時点)3月末(まつ)でのサービス終了を前に、伊東市のドコモショップでは…。

◆ドコモショップ店員と客のやりとり
店員「今回、機種がご予約されていた「らくらくホン」になりますので」
客「(昔のガラケーが)どうしても黒っぽいものだから」
店員「そうですね黒の方が、そのまま同じ色で。」

 この日、店に訪れていたのは伊東市内に住む80代の女性。これまで10年以上使い続けてきたというガラケーからの機種変更です。

◆伊東市民(80代)
「(このガラケーは)主人が使っていたが亡くなって、私が(携帯を)持っていなかったので名義を変えてもらって使っている。やっぱり愛着があるけどしょうがない、こればかりは」

 思い入れのあるガラケーも、3G回線終了によって使えなくなることに…。店側もそんな思いに寄り添うように、契約手続きを進めていきます。

今もガラケーを使っている人も
今もガラケーを使っている人も

すると、ここで…。

◆ドコモショップ店員と客のやりとり
店員「データ移行が完了しました。確認を一緒に」
客「こんなの入ってたんだ、この中(昔のガラケー)に。」
店員「そうですね、電話帳に。」
客「入ってたんだ、知らなかった。」

 昔のガラケーに残されていたのは、亡くなった夫が登録していた、友人などの連絡先。

◆ドコモショップ店員と客のやりとり:
客「まさかこんなのが入っていると思ってなかったから…。」

 思わぬ出会いに、目頭を熱くする様子もありました。そして、新しくなった携帯が手元に…。

◆伊東市民(80代):
Q(新しい携帯は)愛着持てそうですか?
「うん、持てそうみたい。」

 使っていた人、それぞれの思い出を刻んできたガラケー。他の客からも、終了を惜しむ声が聞かれました。

◆客(70代):
「(約30年前に)初めてガラケーを買った思い出。寂しいですよね、やっぱり。」

◆客(20代):
「ガラケーは今となれば電話をかけるときは、すごく使いやすさがあるので、それが無くなるのはちょっと寂しい。」

ガラケーはそれぞれの思い出を刻んできた
ガラケーはそれぞれの思い出を刻んできた

 3G終了による影響は、携帯だけではありません。

◆植田結衣子アナウンサー:
「3G回線サービスの終了により、このようなtaspoを使ったたばこの自動販売機も使用できなくなります。」

 タバコの自動販売機で使われてきた、成人識別カード「taspo(タスポ)」も、実は3Gの通信回線を利用していて、3月末でサービスを終了します。

 藤枝市にあるこちらの店では、自動販売機をすべて撤去することを決めました。

◆大当たりの店 丸源 大沢朱さん:
「たばこの売り上げが年々下がってきていて、taspoの話があったので、これを機に(自販機は)やめようかなと」

 すでに店頭での売り上げは自販機よりも圧倒的に多く、電子たばこの普及などもあって、利用者は減っていたそうです。

 マイナンバーなどの新たな識別に対応する機会を導入するのは、数十万円のコストがかかるとみられ、撤去を決めました。

◆大当たりの店 丸源 大沢朱さん:
「暑い日も寒い日も汗水垂らしながら、手がかじかみながら(たばこを)入れていたので、やっぱりそれがなくなっちゃうと思うとだいぶ寂しい。」

 通信の一時代を担った、3Gの終焉。

 ドコモでは現在、3Gからの乗り換えを対象に、一部機種で本体価格の割引や、店舗内でのスマホ教室を行うなど、“顧客引き留め”対策を実施。

 取材した伊東市の店舗でも、駆け込みでの機種変更が増えているといいます。

◆ドコモショップ伊東店 吉田晴樹店長:
「やはり今はスマホの方が発達していて、お客様の生活が豊かになるように、こちらとしても案内をお手伝いさせていただければという気持ちで、伊東店としてはやっていきたいなと。」

taspoを使ったたばこの自動販売機も使用できなくなる
taspoを使ったたばこの自動販売機も使用できなくなる