静岡県内では山岳遭難が去年の2倍 先月には滑落で死者も…静岡県警「大変だなと思ったら無理せず途中で引き返す勇気が必要」
4日夜、富士山で70代の女性が疲労で動けなくなり警察に救助されました。静岡県内では山岳遭難が増加していて、富士山での遭難は去年の2倍以上となっています。
4日夜、富士山を下山中の静岡市清水区の女性(78)が疲労で動けなくなり、県警の山岳救助隊員に救助されました。けがはありませんでした。
県内の今年7月の山岳遭難は20件で、去年の2倍に増加しています。先月下旬には静岡市葵区の茶臼岳で79歳の男性が沢に滑落しているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。
県内で特に遭難が増えているのが富士山です。今年7月は15件の遭難が発生し、去年の2倍以上となっています。ここ数年、新型コロナの影響で登山客が減少していましたが、今年は複数の山小屋が営業を再開したため登山客が増えていることが遭難が増加している要因です。
県警山岳遭難救助隊 坂上雅信隊長「今年は体力不足で下山中に救助を求める方が大変多くなっている、上りで体力を使い切ってしまう人が多い、大変だなと思ったら無理せず途中で引き返す勇気、これが必要だなと思う」