「ワクチン接種は犯罪だ」反ワクチン団体「神真都Q会」の男ら8人を建造物侵入容疑で逮捕

静岡県焼津市の新型コロナ集団接種会場に制止を振り切って侵入したとして反ワクチン団体のメンバー8人が逮捕されました。

 久須美舞記者:
「午前9時です。容疑者を乗せているとみられる車が焼津警察署に到着しました」

 建造物侵入の疑いで逮捕されたのは袋井市に本部を置き全国で活動する反ワクチン団体「神真都Q会」の幹部の男(48)、団体のメンバーの男(67)ら8人です。

 8人は3月13日、焼津市の新型コロナワクチン接種会場に警備員や職員の制止を振り切り侵入した疑いが持たれています。

 市によりますと8人はマスクをせず医師に対し「ワクチン接種は犯罪だ」などと大声で言いながら数十分間にわたって抗議していたということです。

現場にいた職員:
「問診されている方、接種を受けている方もいたが、それでも中に強引に入って先生に対して暴言をはいていた」

 その時ワクチン接種は一時中断されましたが、会場にいたおよそ50人の市民に8人が危害を加えることはなかったということです。

焼津市 健康福祉部 増田洋一次長:
「市民の方にもそうですし、ご協力を頂いていた医療従事者の方にも不安な思いをさせてしまって申し訳ないと思っていますし、妨害行為をした団体に対しては遺憾に思う」

久須美舞記者:
「神真都Qを名乗る団体は3月7日、こちらの保健センターにも訪れました。中に入り職員らにワクチンの反対を訴えたということです」

 団体のメンバーは3月から4月にかけて焼津市と県の集団接種会場4カ所に訪れていて、市は事件後、警備員を増やすなど対策を強化していました。

 警察は8人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。

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