消防士死亡のビル火災で再発防止のための組織改革などを検討「大事なのは風通しの良い組織文化」
消防士1人が殉職した静岡市のビル火災からまもなく1年を迎えるのを前に、静岡市消防局管轄地域の市長・町長らが集まり、再発防止策などについて意見を交わしました。
去年8月、静岡市葵区で発生した呉服町のビル火災。
消火活動にあたっていた駿河消防署の消防士山本将光さん(当時37)が亡くなりました。
2日朝、静岡市消防局管轄の3市2町の代表者が集まり、1日静岡市に提出された事故調査委員会の調査結果の共有や、今後の対応などについて協議しました。
会議は冒頭を除き非公開で行われ、事故調から指摘を受けた組織改革について「風通しが悪いのではないか」という意見や、「根底に問題があり根底から変えるべき」という声が上がったということです。
また、今年で7年となる消防の広域化については、継続を前提に議論を進めることが確認されました。
静岡市 難波喬司市長:
「組織改革はこれをやったら終わりということはないので、これから1つ1つできることはすぐやる。一番大事なことは組織文化。風通しの良い組織文化にするということ」
その後、難波市長らは殉職した山本さんの遺影に手を合わせ、再発防止を改めて誓いました。