「5点の衣類」鑑定の法医学者らの証人尋問を7月から実施へ 「袴田事件」三者協議
「袴田事件」の三者協議で、犯行着衣とされる衣類に付着した血液を鑑定した法医学者らの証人尋問が7月22日から行われることが決まりました。
袴田事件では、事件の1年2ヵ月後にみそ樽から、犯人が着ていたとされる血液の付いた「5点の衣類」が見つかっていて、この血液の色をめぐり弁護団と検察の意見が食い違っています。
27日の三者協議では、この血液を鑑定した法医学者らの証人尋問を7月22日、8月1日と5日の3回に分けて行うことが決定しました。現在行われている検察側のみそ漬け実験は、11月上旬まで行うことが決まり、裁判官の立ち合いも予定されています。
袴田事件では袴田巌さん(86)が死刑判決を受け、裁判のやり直しをめぐって協議が続けられていて、弁護側は年内にも最終意見書を提出する見込みです。