「交通誘導員増やして」要望受け…「増員する」との市長名の公文書を勝手に作成 30歳の職員を懲戒免職 静岡市

 静岡市は上司の承認なく文書を作成し、業者に提出したなどとして30歳の男性職員を懲戒免職処分としました。

画像: 静岡市役所

静岡市役所

 29日で免職処分となったのは、建設局道路部清水道路整備課の30歳の男性職員です。静岡市によりますと、男性職員は去年5月又はそれ以前に、市道の改良工事の際、受注者から現場の安全確保のため交通誘導員を増やすよう要望を受け、上司に許可を得ず、誘導員の費用を616万円増額するという趣旨の市長名の公文書を勝手に作成し、受注者に送ったということです。

 また受注者からの完成届出書には増額後の金額が記載されていたため、職員は当初の金額に直して関係部署に提出していました。

 契約変更の手続きが行われないことを不審に思った受注者からの問い合わせにより、今回の一連の行為が発覚したということです。

 この職員は、おととし8月にも不適正な事務で処分を受けていて、今回が2回目です。

 静岡市の高田和昌総務局次長は「今後職員に対しては、一層の綱紀粛正を図るとともに、市民の皆様に対しては、早期に信頼回復できるよう努めてまいります」とコメントしています。