スローガンは『デジタルガーデンシティ』実現に向けたふじのくにづくり 一般会計総額1兆3644億円の新年度当初予算案を発表 静岡県

 静岡県の川勝平太知事は10日、一般会計総額1兆3644億円の県の新年度当初予算案を発表しました。予算の規模は過去最大で、今年度より550億円の増額となっています。

画像: スローガンは『デジタルガーデンシティ』実現に向けたふじのくにづくり 一般会計総額1兆3644億円の新年度当初予算案を発表 静岡県 youtu.be

スローガンは『デジタルガーデンシティ』実現に向けたふじのくにづくり 一般会計総額1兆3644億円の新年度当初予算案を発表 静岡県

youtu.be

静岡県 川勝平太知事:「一般会計総額は1兆3644億円と過去最高」

 川勝知事は、川勝県政13年目にして過去最大の予算編成を発表しました。岸田総理が成長戦略に掲げる「デジタル田園都市国家構想」に連動するような形で、『デジタルガーデンシティ』の実現に向けたふじのくにづくりをスローガンに掲げています。

 一般会計の総額は、1兆3644億円で、今年度から550億円増えています。大きな柱となっているのが、新型コロナ対策で、今年度より370億円ほど多いおよそ907億円が計上されています。

具体的には、医療機関が確保した病床に空きが出た際の補償や宿泊療養施設の借り上げなど、感染症対応として696億円あまり、中小企業の資金繰り支援など事業継続のための費用としておよそ171億円が盛り込まれています。

静岡県 川勝平太知事:「いつどこで感染するか分からない。これは何としてでも早く
食い止めなくてはならないということで、それにかかわる予算は将来余計にかからないために今ここで使う」

 このほか、県はイベントのリモート開催による経費削減や、委託業務の見直しなどで70億円を捻出します。

 国の補助を除く県の借金=県債は、今年度より6億7600万円少ない992億6700万円で、残高は1兆6211億円となる見込みです(今年度 県債999億4300万円。県債残高1兆6409億円)。

 また、県政の重要課題に対応する2つのチームを作ることを発表しました。熱海市の土石流災害を受け、盛り土の規制や監視体制を強化するため15人を配置した盛り土対策課を新設するほか、県が設置を進めている新型コロナを管理する専門施設の開設を準備するチームに5人を配置します。

静岡県 川勝平太知事:「4期において1番大きな問題は感染症。防災先進県であるように防疫先進県にする。12年間で(やることが)その都度変わるというよりも一貫してやってきたことの総仕上げ」

 このほか、去年12月に菊川市で起きた児童ひき逃げ事件を受け、路肩の改修や道路の白線の引き直しなど緊急交通安全対策事業費として10億円を投じます。

 こうした政策の財源となる県税収入は、今年度より340億円あまり多い4810億円と見込んでいて、製造業を中心に経済情勢が持ち直したことで、企業収益が増加したことが一因となっているということです。

 これにより、リーマンショック以来の落ち込みとなっていた財政調整基金の残高は、53億円から288億円に回復しています。