【リニア中央新幹線】依然環境保全に関する議論が続く中あすJR東海の新社長が静岡県庁へ
またJR東海の新社長が就任あいさつのため あす川勝知事を訪ねます。
この会議では、リニア工事に伴う沢の生き物や、標高が高い場所の植物への影響など3つの論点について議論が進められています。
今回、JR東海からは、生き物への影響を分析するための沢ごとの特徴を整理する方法が示され、委員からは、希少な生き物に関する言及がない、などの指摘があがりました。
また、JR東海は、「ツバクロ」発生土置き場についてその場所にある植物のタネから育てた苗木による「緑化計画」を発表しました。
森貴志副知事:
「県がお願いしていた内容については、何点か取り入れてもらったので、その点については評価したい。一方で、沢の上流部の生物の生息状況の把握や、現状の水質や水温で生態系に影響がでるのかということについて、意見を求めたことについてきょう議論されていないので、今後の議論になっていくのか、次の議論に期待したい。」
JR東海 宇野護副社長:
「これまで私どもが色々積み重ねてきた調査を対応、整理をして出したということ。計画している・・・の話についても、色々ご意見をもらったので、内容的には大変充実した会議だったと思う。」
あすJR東海の新社長が
依然、環境保全に関する議論が続く、リニア問題。
12日、今後を左右するかもしれない“できごと”が予定されています。
JR東海 丹羽俊介社長 都内・6日 :
「2027年の開業困難な状況になってきている状況だが、できる限り早く開業すべく、全力で取り組んでいきたいと考えている」
就任あいさつの中で、リニアの早期開業に対する強い意気込みを示した、JR東海の丹羽 俊介社長。
12日、金子会長とともに静岡県庁を訪問し、川勝知事の元へあいさつに訪れることが決まっています。
トップ同士の面会は過去にも大きな注目を集めました。
JR東海 金子慎会長 2020年6月:
「ヤードの工事だけでも認めてほしい」
川勝知事 2020年6月:
「こちらは牧之原のお茶で、大井川の水で…どうぞ」
金子慎会長が社長時代、2回に渡って、知事へ直接、工事への理解を求めましたが、いずれも認められませんでした。
JR東海は、最初のトップ会談における物別れによって、2027年のリニア開業が難しくなったとしています。
県、そしてJR東海のトップとして、リニア問題のカギを握る、2人のキーマンの初の顔合わせ。
いったい、どんな会話が交わされるのでしょうか。
もう一人カギを握る人物が
一方、リニア問題について、カギを握る人物はもう一人。それが…
「バンザーイ」
静岡市長選に初当選を果たした、難波喬司元副知事です。
これまで知事の右腕として、リニア問題の陣頭指揮をとってきた難波氏ですが、今後は、静岡市のトップとして、問題と向き合うことになります。
きのう、「とびっきり!しずおか」に生出演した難波氏は、リニア問題について・・・
静岡市長選に当選 難波喬司元副知事:
Q静岡市長としてリニアは推進していくか
「リニア事業は市がやる事業ではない。あくまでリニア事業に協力するかというのが私のスタンス。リニアの事業は民間事業者がやる事業だから、それはしっかり民間企業がおやりになればいい。ただし環境影響評価だけはきっちりやってくださいね。それは静岡市内を通過するわけですから。そこででてくる環境影響については、しっかり回避低減してください、それをお願いするということ」
静岡県とJR東海、そして静岡市の「トップ」によってリニア問題は今後どうなっていくのでしょうか。