【リニア】静岡・川勝知事が「神奈川県駅」の建設現場を視察　山梨～神奈川「部分開業」発言に黒岩知事や相模原市長は…

川勝知事が神奈川県駅の建設現場へ

午後、川勝知事が訪れたのは神奈川県相模原市でリニア工事が進む場所。リニア中央新幹線の新駅としてJR橋本駅の南側に建設が進められていて、リニアが品川駅を出発してから最初に到着する駅です

根方ゆき乃記者：「JR橋本駅から南側に位置するこちらが神奈川県駅となる場所です。地下30メートルにホームを作る予定で、現在急ピッチで建設作業が進んでいます」

　今回の視察について県は、7月にリニアの早期建設を求める期成同盟会に加盟したことを受け、他県の状況と課題を確認するためとしています。

JR東海の説明：「こちらが工事の状況でございます。こちらが2019年の12月でございます」

　現場に到着した川勝知事はまず、JR東海の職員から高校の跡地に建設されたという神奈川県駅の概要について説明を受けました。続いて土地を掘削している工事現場を視察した川勝知事は、工事の進捗や工法について職員の説明をうけました。

静岡県
川勝平太　知事：「わかりました。ありがとうございます。勉強になりました。地質的にも掘ってておもしろい、おもしろいですね」

神奈川・黒岩知事は…

今回の視察の発端となったのは、8月に行われた会見での知事の「ある発言」です。リニアを促進するため山梨～神奈川間の「部分開業」を提案した川勝知事。この視察にはその可能性を探る狙いもあります。
　一方、部分開業にJR東海の金子社長は「部分的に先に開業することは考えていない」と一蹴。さらに5日、神奈川県の黒岩知事も…。

神奈川県
黒岩祐治　知事（5日）：「東京から山梨・甲府だけを目指してどれだけの人が利便性を感じられるのか。その途中の神奈川県駅ができたとしても、そこでつながることがどれだけみなさんに大きな利便性があるのか。日本列島を大きくつなぐ大動脈を作ろうといった国家プロジェクトですから、部分開業というのはありえないと思います」

相模原市の本村市長は…

視察後、相模原市の本村賢太郎市長と面談した川勝知事。面談は非公開でしたが、山梨～神奈川間の部分開業についても意見を交わしたということです。

静岡県
川勝平太　知事：「工事は相模原の駅、順調に進んでいる。ただ車両基地がなければサービスはできない。車両基地が11年かかるのが全く未整備である。来年春から初めても1年掛かると2027年どころじゃありませんね」

相模原市
本村賢太郎　市長：「わたしどもは当初から品川、名古屋間2027年開業そして品川、大阪間2045年開業を目途にすすめてまいりましたので、その考えは変わりありません。部分開業は私自身は考えていませんが、知事からの思いというもの、理論的な説明もいただいたので研究等必要だなと思っている」