野党は共闘 自民は公認争い 静岡5区
立憲新人の事務所開きに国民幹部も…
立憲、国民の野党幹部が同席
26日、静岡県三島市で行われた立憲民主党・小野範和氏の事務所開き。立憲と国民の野党幹部がそろい踏みしました。
立憲・安住淳国対委員長
立憲・安住淳国対委員長 「この選挙区は、全国でも注目選挙区だからね、新しい人で初めて応援に来た。野党の合流や再編を目指す、その象徴選挙区にしたいと思っている」
今月、旧立憲民主党と旧国民民主党などが合流し、国会議員150人規模の新しい立憲民民主党が誕生しました。
国民・榛葉賀津也幹事長
しかし、県内では、榛葉賀津也氏が合流を見合わせるなどたもとを分かち、榛葉氏は新しい国民民主党の幹事長に就任しました。 国民・榛葉賀津也参議院議員:「まさか私と渡辺周さんが違う政党になるなんて誰も思ってなかった。政治は酷ですよ。この選挙区は立憲民主党も国民民主党も関係ないです。“小野党”として渡辺周さんと私が死力をかけて、この選挙を勝ち抜いていきたいし、勝たせたいと思っています」 分裂した県内の野党がここで共闘を目指すのは、静岡5区が自民党の分裂する全国的にも珍しい選挙区だからです。
自民は公認争い
吉川氏(左)と細野氏
自民党現職で岸田派の吉川赳氏と、無所属で自民党会派に所属する二階派の細野豪志氏が公認争いを繰り広げています。 かつての民主党時代の仲間でもある安住氏は、その細野氏をけん制しました。
立憲・安住淳国対委員長:「二大政党をつくろうと頑張ってきたのに、いつの間にか自民党の端っこの方にいて、二階派だなんてやっている人もいる。政治家なんてそんなことばかりやってるから信用されないんですよ」
立憲・小野範和氏
この静岡5区で立憲民主党から出馬する小野氏は、伊豆の国市長の息子で、東大卒業後にメガバンクに就職、今回、銀行員の職を捨てて、全国屈指の注目区に挑戦します。 立憲・小野範和氏:「『伊豆の半沢』『静岡の半沢直樹』でお願いします。『倍返し』という言葉が有名ですけど、野党結集、1つの形としてこの5区で表現していきたい」 榛葉氏:「銀行員捨てて、退路をたって、勝つか負けるか分からないこの政治の世界に飛び込むって、えらい! 奥様がえらいと言ったんですよ。よく許したと。普通許しませんよ」
安住国対委員長は、菅総理が最短で、12月に解散総選挙に踏み切るとの見通しを示しました。
安住氏「解散は早くても暮れに近い時期」
安住国対委員長 「今年の解散があるとしても暮れに近い時でないかなと、そんな感じがしておりますが、できれば榛葉幹事長がいますが、まず衆議院で一緒の名簿で、一緒の党で、一緒に選挙をやりたいと思います。みなさんどうですか?」
安住国対委員長は、次期衆院選で、立憲と国民が比例代表で統一名簿を作成して戦うことを提案しましたが、榛葉幹事長は明言を避けました。
榛葉氏:「それは初めて聞きました。それぞれ政党が別なんで、切磋琢磨すると。ただ小選挙区なんでね、一本化してがんばる」
吉川氏、細野氏、小野氏
3人が激戦を繰り広げることが予想される静岡5区。自民党系の2人の戦いとともに、野党共闘がどこまで進むかも注目されます。 (28日放送)