病院移転の新たな候補地案をめぐり、議会から市長の姿勢を問う声 静岡市清水区
静岡市清水区の桜ヶ丘病院の移転問題で、市が提示した新たな候補地をめぐり、市議会では市長の姿勢を問う声が上がりました。
創生静岡 風間重樹市議:「清水駅東口公園を桜ヶ丘病院の移転候補地のひとつとして提示したことは、極めて重大な方針転換につながる決断と受け止めています。どのような決意、覚悟で候補地としたのか、市長の見解を伺う」
静岡市 田辺信宏市長:「東口公園は庁舎移転地として、市議会の議決をいただいた非常に重たい土地ではあるが、市政を前に進めるとの覚悟をもって、移転候補地としての提示を決断した」
老朽化が進む桜ヶ丘病院の移転問題をめぐり、こう答弁した田辺市長。先月、市は病院を運営するJCHOへ4つの移転候補地を提示しました。
その中には、清水庁舎の移転予定地とされているJR清水駅東口公園も含まれていて、ここに病院を移転する場合は現在凍結されている庁舎の移転計画の大規模な見直しが必要となります。
創生静岡 風間市議:「仮に清水駅東口公園が選択された場合、改めて現移転計画の根本的な見直しが迫られる。今後庁舎整備にかかわる検討はどのようになるか」
静岡市 松浦高之企画局長
「庁舎建設予定地として利用できる面積、形状に応じて検討をする必要も生じる。将来的には現庁舎の大規模改修、現地建て替え、移転建て替えの比較検討もありうると考えています」
庁舎移転という市の大型事業にも関連する桜ヶ丘病院の移転問題。JCHOは、移転するのか、耐震化して今の病院を継続するのか、今月上旬をめどに結論を出したいとしています。