収まる気配がない商品の値上げ、スーパーや家電量販店でも売れ筋商品に変化が…「冷凍」がキーワード?
「今までは好きなものを結構買って食べていたが、もうやめとこうとか、いろいろ考えながらいま生活している」
家計を直撃する“値上げの波”。
今月値上げされるのは、実に5463品。
過去最多だった去年10月の7864品に次いで、過去2番目の多さです。
対象は、お菓子やソースなどの調味料、野菜ジュース、ワイン、菓子パンなどです。
値上げは収まる気配なし
帝国データバンクによりますと、4月には、値上げされるのが1万品を突破する見込み。
去年の2倍のペースとなっていて、値上げの動きが収まる気配は見られないとしています。
この状況の中、スーパーも売り方に工夫を凝らしています。
西尾梓アナウンサー:
「こちらのスーパーでは需要に合わせた様々なサイズの野菜を取り揃えています。例えばキャベツだと1玉、2分の1カット、さらには4分の1カットと三段階のサイズがあるんです」
用意しているのは、細かく分けたカット野菜です。
カットされる前の野菜と比べ、使いきれずに無駄になることも少なく、買い物一回あたりの単価が下がるため、人気だそうです。
さらに、カット野菜だけでなく、1人用の総菜パックなども数多く取り揃えています。
しずてつストア 広報担当 大村萌恵さん:
「カット野菜やひとつずつ入っている総菜パックなどがあって、特にそういったものの需要が高まっている。カット野菜や小分けパックをうまく組み合わせていただいて、賢くお買い物をしていただくことで節約につながるかと」
冷凍野菜の需要が高まる
そして、こちらのスーパーで売り上げが伸びているというのが、冷凍食品です。
およそ200種類を取りそろえていて、なかでも解凍するだけですぐに使える冷凍野菜などの需要が高まっているそうです。
その背景は…。
しずてつストア 広報担当 大村萌恵さん:
「冷凍食品を使うことで一から素材を揃えることなく調理ができるという面に関しては、電気代の高騰なども影響しているが、時短にもつながるし節約にもつながるというところで需要が高まっているのではなないかと」
家電量販店では
値上げの波の影響は、家電量販店にも表れています。
西尾梓アナウンサー:
「こちら一角は全て冷凍庫です。冷凍食品の需要の高まりによって、冷凍庫の需要も高まっているということなんです」
コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:
「食材をまとめてたくさん購入して収納するという声を最近よくいただいている。冷凍食品の大量買いをする家庭も増えてきて、そういった専門店も増えているので、野菜や肉料理などを小分けに収納する家庭が増えてきたように感じる」
いま注目を集めているのが、家の冷蔵庫にプラスアルファする「セカンド冷凍庫」。
需要の高まりを受け、こちらの店舗では去年10月、4種類の冷凍庫を新たに追加し、現在は14種類を取りそろえています。
冷凍庫の売り上げも増加
特に最近人気だというのが…。
コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:
「オススメの商品だとこちらになります」
Qこちらはどういった商品?
コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:
「こちらの商品は引き出し式の商品になっているので、お肉やお魚と野菜などの他の生ものを小分けにして収納することができるので、匂い移りを防いだ状態でいろんな商品を収納することができる」
こちらの店舗では、先月の冷凍庫の売り上げは、去年10月の1.5倍ほどになっているそうです。
コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:
「食品自体が高騰しているものが多いので、そこで一度にたくさん買っておいて小分けに収納される家庭が増えてきたと思う。2月に関しては当店は決算月にもなるので、値段も頑張らせていただいているのでぜひ一度店頭にご来店いただければ」