浜松市博物館収蔵品紛失問題 ずさんな収蔵や職員の危機意識の欠如が指摘される 浜松市再調査委員会
浜松市博物館で収蔵品が紛失した問題で、有識者らによる再調査委員会は、ずさんな収蔵状況や職員の危機意識の欠如などが要因とする調査結果を報告しました。
浜松市博物館では去年7月、絵図など6点合わせておよそ370万円分の紛失が判明していて、現在も書簡など2点が紛失したままです。
紛失の原因を調査する再調査委員会の富田和俊委員は6日午前、5カ月におよぶ調査の結果を市に報告しました。
紛失の要因については、資料の管理に電子台帳と紙台帳が混在し、整理ができていないことや、紛失が発覚した直後に問題化されず、職員の危機管理が欠如していたことなどの5点を指摘。
再発を防ぐには、台帳の電子化を進めることや、風通しのいい組織を構築していくことが必要だとしました。
再調査委員会 富田和俊委員:
「意識レベルが非常に低い。危機管理意識もそうだし、お客様サービスの視点がないと、そこの視点がつけば全体的に変わっていくと」
浜松市市民部文化振興 嶋野聡担当部長:
「事務改善と職員の意識改革に取り組んでまいりまして、市民の信頼回復に努めてまいりたいと思います」
市は博物館の収蔵品およそ9万点の一斉点検を2年がかりで進めています。