8人が立候補…激戦の静岡選挙区 参院選公示後初の週末で各陣営はどう動いたか 静岡

 7月10日投開票の参議院選挙は、公示後初めての週末を迎え、静岡県内でも各地で舌戦が繰り広げられました。

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若林洋平氏

自民党の新人・若林洋平氏。『選挙サンデー』を大井川流域自治体の一つ、藤枝市でスタートさせました。

画像: 若林洋平氏

自民党 新人 若林洋平氏(50)
「大井川の水は当然、大事な話になってくる。この地域で食料をしっかりと作っていただいている生産者の皆さんにとっては、中小企業含めてこの水というのは間違いありません」

Q.藤枝をきょう選んだというのは?

自民党 新人 若林洋平氏(50) 
「命の水ということを巡って、いろいろこの地域の方は翻弄されている。その辺をしっかりと決着をつけるという意味でも大事な選挙だと思っている」

 去年10月の参院補選で失った議席の奪還を目指す自民党。党幹部も続々と静岡入りし、選挙戦2日目には茂木幹事長が駆け付けました。

自民党 茂木敏充幹事長
「具体的に今効果があることを実行できる自民党公明党与党だと。それとも非現実的なことを言い、批判ばかりを繰り返す野党なのか。物価の問題でもこれが問われている選挙だと思っています。だいたい、この静岡の選挙区、若林さん以外はみんな無所属で主要な候補が出ているんです。国会では残念ながらひとりでは仕事はできない」

 26日夜には静岡市で街頭演説を行った若林氏。JAの支店で集まった支援者を前に、”あの発言”を引き合いに出して訴えました。

自民党 新人 若林洋平氏(50)
「何よりも大切なのは、食料の安全保障じゃないでしょうか。コシヒカリ、御殿場のコシヒカリ、コシヒカリしかないと言われました。上等です。ありがたいです。そのお米が一番評価になって、何が悪いんですか? 最高のことじゃないですか。私は最高の評価だと思いますよ。それが政治じゃないですか。それを支えていくのが、政治だと私は思います」

山崎真之輔氏

画像: 山崎真之輔氏

 選挙戦初の日曜を迎えた、無所属の現職・山崎真之輔氏。若林氏と同じ場所から、2時間半早く、この日の活動をスタートさせました。

支援者「連日暑いから、もう体だけ気をつけて」
山崎氏「まだ燃えているうちはいい」
支援者「大丈夫、大丈夫」
山崎氏「まだ2週間ありますので全力でやります。よろしくお願いします」

 『シズオカショック』と称された、去年の参院補選で初当選を果たした山崎氏。リニア問題について、声をあげました。

無所属 現職 山崎真之輔氏(40)
「水の問題はまだまだ大井川流域の住民にとっては大切な関心事。岸田総理を目の前にして、この問題について『誤解をしないでください』『静岡県がわがままを言っているから工事を止めているわけではないですよ』。予算委員会で言ったことのある人間は、私、山崎真之輔だけ」

 国民民主党の会派に所属する山崎氏。島田市で行った街頭演説には…。

玉木代表「おっ!よー!」(山崎氏とグータッチ)
山崎氏「すみません。さっきまで雨だったんですよ」
玉木代表「よかった、晴れて。晴れ男だから」

 国民民主党の玉木代表が応援に入りました。

国民民主党 玉木雄一郎代表
「例えば今、同じように立候補している無所属の議員ございますけれども、彼女は6年間で提出した法案が9本。山崎は8カ月で11本(5月末時点)私たちと一緒にもう一度、国民目線の納税者目線の政治を取り戻すために、皆さん、山崎真之輔に力を貸してもらいたいと思うんです」

無所属 現職 山崎真之輔氏(40)
「前回の補欠選挙から大きな関心事であるリニア問題。これに関しては、私は国会で、私以外に国会で取り上げている議員はほとんどいない。この選挙戦に入って野党の融和が静岡県ではものすごく速いスピードで進みつつある。絶対にそのうねり、手放すことなく、もう一度再燃させたいと思う」

平山佐知子氏

画像: 平山佐知子氏

 無所属の現職・平山佐知子氏。初めての週末を浜松市天竜区で迎えました。

住民「週末はもっと人の多いところに行くと思って」
平山氏「いいえ~(笑)もう本当にこの水窪の町が大好きで。前のアナウンサーのときから良くしていただいて、よく来させていただいて」
住民「知名度は抜群ですもんね」
平山氏「ありがとうございます」
住民「こんなところまで来ていただいてありがとうございます」
平山氏「本当に素敵なところでいつまでも守っていきたいと思っています。
お体お気をつけてください。グータッチを…」(グータッチ)

 前回6年前の参院選で、民進党の公認候補として初当選。元NHKキャスターとして知名度があるとはいえ、大きな支援組織のない中での戦いは今回が初めてです。

 この日、街頭演説を行ったのは1カ所のみ。今回の選挙戦では各地で小規模な座談会や集会を重ねていく考えです。夕方に開いた個人演説会。およそ50人の支援者が集まりました。

無所属 現職 平山佐知子氏(51)
「動員って言うんですけどね、動員をかけてないのにですね、このようにたくさんの方がお集まりくださったのは本当にまさに草の根活動。ありがたい限りでございます。この無所属としての信念。これはやはり党のためでも何でもなくて、やはり政治は皆さんの暮らしのため、このために全力を尽くす。私は正直、いろんな党の方からも参議院選挙は全県選挙だからやはり党に入らないと無理だよっていうことを多々言われてきました。けれども私はもう無理で結構、私の信念を貫かせていただくと。何よりもそれで、もし自分の信念を曲げたら何のためにやっているのか分からなくなりますから、それだけは貫きたいということで、ここまでやってまいりました」

 東京一極集中を脱却し、山間地域の活性化につなげたいと話しました。

鈴木千佳氏

画像: 鈴木千佳氏

 共産党の新人、鈴木千佳氏はこの週末、大票田の浜松市で支持を訴えました。2016年に国政に初めて挑戦して以来、一貫して主張しているのが憲法9条の堅持です。

共産党 新人 鈴木千佳氏(51)
「日本の国は憲法9条のもとで国際紛争の解決の手段として戦争はしない。
武力を持たないと戦後ずっとやってきて、アジアの国々の信頼を勝ち取ってきたのではないでしょうか。今こそこの憲法9条の立場、活用して東アジア戦争の心配のない地域に変えていく。今度の参議院選挙、憲法9条改憲も進めようとする翼賛態勢づくりが問われています」

 鈴木氏はこのほかに、リニア新幹線の建設中止を訴えています。

共産党 新人 鈴木千佳氏(51)
「特に軍事費2倍化とか、また消費税減税とか今暮らしを守って欲しいというそういう声が、思いが広がっているなと感じている。ですので、私たちの政策をしっかい届けていけば大きな結果を残せるんじゃないかということで、頑張りたいと思う」

舟橋夢人氏

画像: 舟橋夢人氏

 NHK党の新人、舟橋夢人氏は25日、浜松市内を回り、ポスターを張りました。

NHK党 新人 舟橋夢人氏(56)
「NHKの被害者を守るためには原資が必要。原資はどこからくる、政党助成金です。政党助成金の要件の中に、選挙で2%以上の得票率を得ることというのがあります。今回の選挙は投票率の2%を死守することこれがミッションになっている」

堀川圭輔氏

画像: 堀川圭輔氏

 NHK党の新人、堀川圭輔氏は、ポスターが張り切れていない沼津市を走り回りました。

NHK党 新人、堀川圭輔氏
「正直に生きている人が報われるような世の中を目指していきたい。果たして政治が全て正直なのか そういうふうには疑問を持っている。期待して下さる人がかなりいる。それに応えられるように一切手を抜かずに県内全域を回っていきたい」

山本貴史氏

画像: 山本貴史氏

 政治団体「参政党」の新人、山本貴史氏は静岡市内で演説しました。

諸派 山本貴史氏(52)
「政府が隠している正しい情報というものを、しっかり伝えていくっていうことが大事だと思っています」

船川淳志氏

画像: 船川淳志氏

 無所属の新人、船川淳志氏は、SNSでの発信に力を注ぎます。

無所属の新人、船川淳志氏(65)
「とにかく静岡から国政を揺るがしたいと。ここのところは全くぶれておりません」