国交相がリニア問題でJR東海を指導 地域の不安や懸念を払しょくするための対応を 金子社長「努力したい」

リニア中央新幹線のトンネル工事をめぐる水問題について、21日国土交通大臣がJR東海に対し、地域の不安を払しょくするよう求めました。

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国交相がJR東海を指導 地域の不安や懸念を払しょくするための対応を 金子社長「努力したい」

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斉藤鉄夫国土交通大臣:「地域の方々と理解し合いながら真摯に事業を進めていっていただきたい」

 夕方、都内で面会したのは、斉藤鉄夫・国土交通大臣とJR東海の金子慎社長です。この面会は、19日の国の有識者会議で大井川の水資源をめぐり、実質的な結論である「中間報告」がまとめられたことを踏まえ行われました。

 中間報告では「トンネル工事で出る湧水の全量を戻せば河川の流量は維持され地下水への影響も極めて小さい」とする一方、『全量戻し』の具体的な方法は示されませんでした。

 21日の面会で斉藤大臣はJR東海に対し、トンネル掘削に伴うリスクの調査と地域の不安や懸念を払しょくするための対応を続けるよう指導し、金子社長は「努力したい」などと応じました。

 一方、静岡県は中間報告に対する意見をまとめ、21日発表しました。この中で県は「中間報告がまとまったことでJR側との対話を再開できる」とし、今後の課題としてトンネル湧水の大井川流域外への流出など解決策が示されていないものや、工事で出る土の処理など検討が十分でないものがあるとしています。

 その上で県は「真に地域が納得し受け入れることのできる説明を行うことをJR東海に求める」としています。