台風15号災害時の市の対応を再検討 新たな実施計画を発表 静岡市・難波市長「私がその時市長であれば自衛隊はすぐ要請しただろう」
去年静岡市で大規模な断水が発生した台風15号の対応について、難波市長は再検証を行い、災害対応の新たな実施計画を発表しました。
静岡市 難波喬司市長 午前11時すぎ:
「私がその時市長であれば、自衛隊はすぐ要請しただろうと思います」
この発言の裏にあったのは・・・
今年3月 田辺信宏前静岡市長:
「公開先に立たずです。あの判断をしたのは私の責任です」
台風15号の静岡市の対応を巡っては、田辺信宏前市長が被災後に敬老会に出席していた事や、自衛隊への災害派遣要請が遅れた事が問題視されていました。
1月の中間報告では災害対策本部のトップの前市長の行動は検証しないとしていました。
しかし、3月の最終報告では一転、「前市長の責任」にも言及。
4月に就任した難波市長は再検証する方針を示していました。
10日の定例会見で難波市長は再検証結果を踏まえ、11の実施項目、45の対策項目、127の取り組み項目からなる「災害対応力強化の実施計画」を発表しました。
また、災害時の前市長の行動については、3月の最終報告では「初動時は災害対応と通常公務のバランスの適切性に問題があった」とされていましたが、今回「初動時は災害対応を最優先で行うべきであった」に改定されました。
また、自衛隊の派遣要請のタイミングについては「より早いタイミングで要請した方がよかったと考えられる」と改められました。
難波市長はさらに断水の原因となった興津川の承元寺取水口の土砂流入を防ぐ工事を、9日完了したと発表しました。