緊迫するウクライナ情勢…静岡県にも影響　金の価格や原油が高騰

金券ショップ店長：「きょうも最高値を更新して、客から問い合わせが日々増えている状況。金相場への投資の集中というところが安全資産として注目されて、それにより相場がかなり高騰している。私としてもかなり驚きを隠せないような状況」

　ウクライナ情勢の緊張が高まる中、高騰しているのが金の価格です。きょう時点で１グラム７８０５円と、連日最高値を更新しています。

　こちらの店では今月に入って問い合わせが増加。今月上旬と直近を比べると、その件数は４倍近くになるといいます。

金券ショップ店長：「やはり急激に上がったところがあるので、ウクライナ情勢が沈静化すると、相場も一気に落ちる可能性がある」

ガソリンは7週連続値上がり

　私たちの生活への影響はそのほかにも―

　原油の先物価格はロシアからヨーロッパへの供給が滞るとの懸念から値上がりしていて、きょう発表されたレギュラーガソリンの全国平均価格は前の週から０．６円値上がりし、１リットル当たり１７２円となりました。７週連続の値上がりです。

　今後の見通しについて、静岡ガスの戸野谷会長は―

静岡ガス　戸野谷宏会長：「原油価格しかり、ＬＮＧしかり、すべて高止まりしている。いろんな要因があるが、今回のウクライナとロシアの地政学リスクはそれに拍車をかける」

県民は

林輝彦アナウンサー：「ヨーロッパで軍事衝突のリスクが高まっていることを受けて、県民からは様々な声が聞かれました」

富士市民　２０代女性：「危ない状況になっていますよね、ウクライナが。遠い国のことだけど、もしかしたら自分たちの生活に影響が出るのではないかと思うと、ひとごととは思えない」

静岡市民　２０代男性：「日本に何か影響があるとは正直思っていないので、ひとごとのように思ってしまうが、大学で国際関係を習っていたので、戦争になると怖いと思う」

焼津市民　６０代女性：「ロシアが勝手に侵攻している感じがある。ウクライナが資源をいろいろ持っているので、それが欲しいんじゃないかな」

静岡市民　３０代女性：「（ニュースを）目にはしているんですけど、全然何もピンと来ていない。そこまで生活が変わるという具体的なイメージができていない」

日銀静岡支店長は…

今後の県内経済への影響について、日銀静岡支店の野見山支店長は―

日銀静岡支店　野見山浩平支店長：「静岡の企業、静岡の経済が固有のリスクを負っていないと思う。今後対立が激化し、経済制裁の応酬が強まると、国際的な商品取引、エネルギー取引に悪影響が生じる可能性が指摘されている。これが県内企業の活動にどういった影響を与えるか、引き続き注視をしていきたいと思う」