円安が財布を直撃…終わりが見えない仕入れ価格の高騰 ステーキ店「ランチだけは値上げせず…」 静岡市

西尾梓アナウンサー:「こちらは輸入したお肉を提供している安さが売りのステーキ店です。新型コロナに続いて、今回の円安の影響で終わりの見えない仕入れ値の高騰が続いているといいます」

画像1: 円安が財布を直撃…終わりが見えない仕入れ価格の高騰 ステーキ店「ランチだけは値上げせず…」 静岡市

 静岡市内のステーキ店。店の人気メニューのサーロインとリブロースは、今年3月に100円ほど値上げし、さらに6月はリブロロースのみ150円値上げをしました。

ステーキハウスアオヤマ 店主:「安くておいしいものをリーズナブルに提供するのがコンセプトなので、(価格を)上げたくないという気持ちがすごくあったが、あくまでも商売でやっているので、そこは致し方ないかなと。胸が痛いですけど上げないとやっていけないというところでの判断です」

 その背景にあるのは新型コロナやウクライナ情勢による物価の高騰。さらにそこに追い打ちをかけているのが、「急激な円安」です。21日、円相場が1ドル=151円台にまで下落。外国為替市場では、32年ぶりの円安水準になっています。長期間続く円安の影響で、海外からの輸入品はさらに値上がり、お店に打撃を与えています。

画像2: 円安が財布を直撃…終わりが見えない仕入れ価格の高騰 ステーキ店「ランチだけは値上げせず…」 静岡市

ステーキハウスアオヤマ 店主:「アメリカ産・メキシコ産とメニューではうたっているが、アメリカ産が高騰してきているのと、質がアメリカ産に比べてメキシコ産のほうがいいもので、今は基本的にメキシコ産を使っている」

 アメリカ産の肉の高騰により、現在は主にメキシコ産の肉を使うようになりましたが、メキシコ産も長期間続く円安の影響で、去年の年末ごろから仕入れ値が上がり始め、当初に比べ1kg1000円ほど値上がりしました。

 そんな厳しい状況が続く中ですが、ランチだけは価格を上げずに販売を続けているといいます。

ステーキハウスアオヤマ 店主:「これだけいろいろと上がってきている中で,一般の人たちのほうが苦しいと思う。僕たちも一般の人だが、そういう中で娯楽、飲食も娯楽なので、ある程度は我慢していこうとは思っている。これ以上上げるのはやっぱり無理があると思うし、その時になってみないとわからないが、お店の継続もできなくなる可能性もどこかにある」

(10月25日放送)