「LINE」 静岡県は継続使用しつつ対応…個人情報扱っていない ワクチン予約で使用予定を保留する自治体も

 無料通信アプリ「LINE」の利用者の情報が、中国で閲覧可能になっていた問題をうけて、静岡県内の自治体でも活用を再検討する動きが広がっています。

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「LINE」 静岡県は継続使用しつつ対応…個人情報扱っていない ワクチン予約で使用予定を保留する自治体も

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 一方で、浜松市はLINEを活用した同様の子育てサービスを先月から始めていますが、「個人情報は中国から閲覧できない別のサーバーに保管される仕組みで、セキュリティーに問題はない」として活用を継続する方針です。

 また、4万人以上が登録するアカウントを持つ静岡県は…。

静岡県電子県庁課 原口卓也技師:「現時点での報道では、情報が漏洩したことが認められていない点と緊急性の高い相談事などラインしか情報のやり取りのツールがない方もいるので、いきなり禁止となると手段がなくなるので、すべて禁止ということは考えていない」

 静岡県は10件のLINEアカウントを持っていますが、主に情報発信を行っていて、県の規定で名前や住所などの個人情報を扱わないよう取り決めがあるため、継続して活用しつつ、今後の動向をみて対応を検討する方針です。

LINE 出澤剛社長:「ユーザーの皆様にご迷惑とご心配をおかけしており、心からおわびを申し上げます」

 23日に謝罪した無料通信アプリLINEの出澤社長。「LINE」の利用者の個人情報が中国の委託業者からアクセスできる状態にあった問題で、新型コロナワクチン接種の予約受け付けにラインを使う予定だった磐田市と伊東市は、活用を一旦「保留」にすることを決めました。

 磐田市は、今後の動向を注視して最終決定するとしていますが、ワクチン接種の予約は電話受け付けだけでは対応しきれないことから、WEBを使った別の予約システムの活用を検討しています。

 今月からラインで子どもの検診予約や子育てに関する相談受付サービスを始める予定だった三島市も、「安全性が担保されるまでは開始しない」と活用の保留を決めました。