今度は乳製品…11月からも値上げ相次ぐ スーパーやスイーツ店ではどんな影響が?

栗田麻理アナウンサー:
「きょうから11月です。今月値上げされるのは家庭で多く消費されるこちらの牛乳などが対象となります」

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乳製品が値上げ…牛乳1?で20円も!

 今月も身近な商品の値上げが相次ぎます。特に注目されるのが、乳製品の値上げ。

田子重 西中原店 増田克己店長:
「1日からは乳製品、牛乳とかヨーグルト全般が値上げになる。この1?の牛乳だと20円の値上げ」

 値上げの背景には、飼料穀物とエネルギーコストの高騰が。

 これらは、酪農経営費の3割から5割程度を占めると言われ、値上げの影響は生産者に重くのしかかることになります。

 静岡県を含む9都県の生乳を受託販売する関東生乳販売農業協同組合連合会は、1日から生乳取引価格を1キロあたり119円から129円に値上げします。

 これを受け、大手乳業メーカーは、1日以降に出荷する乳製品の価格を一斉に引き上げました。

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「毎朝飲んでいるので…」スーパーの売上には変化なしも今後は注視

 家計に響く値上げ。ところが、今日も牛乳を買い求め、店には多くの客が・・・。

静岡市民 70代
(Q.牛乳が値上がりされて買い方の変化は?)
「だからって飲まないわけには(いかない)。カルシウムを取らないと、年齢が年齢だから。仕方ない、買わなければならないと思っている。 節約のしようがない。電気料金から全部上がっちゃって。年金生活だからそれなりにやっていかないと、生きていけない」

静岡市民 30代
(Q.値上げしても牛乳は購入したい?)
「小さい子供がいるので家には。やはり牛乳は毎日必要かなと思っているので今後も買うと思います。いつも毎朝ちょっと私は飲んでるので、毎日のルーティンみたいにはなってるかなって感じです」

 こちらの店では、先月酒類が1割から2割程度値上げした際には、値上げ直前に買いだめする客が多く訪れましたが、今回、乳製品が値上げするタイミングで買いだめをした客はあまりいないといいます。

田子重 西中原店 増田克己店長
「賞味期限の問題だと思います。短いもんですからね賞味切れちゃうとまずいもんですからそれで買いだめできなかった。牛乳は毎日飲んだり嗜好品という感じではなくて毎日必需品の方に入りますのでそれほど大きな数量の変化は無いと今のところ思ってる」

 今のところ売り上げに変化はないようですが、今後の動向を注視していきたいと話します。

田子重 西中原店 増田克己店長
「お客様になるべく長い日付のものを提供したいもんですからの発注のコントロールを注意していきたい。日々の売れ行きに合わせて値上げによって売れなくなってしまったら仕入れをちょっと減らして日付を新しいものを提供するってことに心がけていきたい」

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「メーカー変えるなど対策もしなければ…」スイーツ店の苦悩

 家計に響く牛乳の値上がり。こんな所でも頭を抱えています。

栗田麻理アナウンサー:
「静岡市内にあるこちらのお店では、ご覧のようにショーケースにクリームたっぷりのエクレアが並んでいます。このエクレアに使われる牛乳が値上げするということでスイーツ業界にも値上げの波が押し寄せています」

 静岡市駿河区・用宗漁港のすぐ近くに店を構える「パティスリーアンドカフェ マル・メール」

 店頭でテイクアウトできるエクレアが自慢のこちらのお店も牛乳の値上がりによる打撃を受けています。

マルメール 海野圭佑店長:
「今まででも(牛乳の仕入れ値)が2,3回上がっているので、どんどんどんどん上がってしまうとちょっと厳しい部分がありますね」

 去年は1Lあたり 198円で仕入れていた牛乳ですが、現在は1L あたり220円。

 きょうから始まった値上がりによる仕入れ値の上昇はまだありませんが、いつ値上がってもおかしくないといいます。

マルメール 海野圭佑店長:
「メーカーさんを変えたりとか。もうしていかなきゃいけないなっていうのは若干考えていますね。もう本格的に値上がりがされるんであれば、そういう対策もしてかなきゃなって言う感じですね」

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値上がりが続く中、クリスマスを迎える…

 スイーツをつくる店にとって必要不可欠の牛乳。

 そうした中で来月には1年の中でも最大とも言える繁忙期が・・・そう、「クリスマス」です。

マルメール 海野圭佑店長:
(Q生クリームはこれから値上げする予定というのを聞いていますか?)
「今のところは来てないんですけど、でも多分値上げするのかなと思ってます。やっぱり生クリームとかはだいぶ使いますので、そこの部分もどう出るのかなという不安もすごい感じてますね」
 
 乳製品の値上がりが続き、先が見通せないという海野さんですが、お客さんのためにも商品の価格は据え置くつもりだといいます。

マルメール 海野圭佑店長:
「エクレアもちょこちょこ値上げはさせてもらってるんですけど、でもこれ以上はっていうのもあるので、グラム数を減らしたりとか、少しポーション落としたりとかして対策していければなと思っていますね。現状維持の値段で」

 さらに牛乳や生クリームの廃棄を減らすために、一日に作る量を減らし、注文を受けてからエクレアを作る工夫もしています。

マルメール 海野圭佑店長:
「個数を少し絞らせてもらって、週末ですと夕方ぐらいになりますと、5分とか10分ぐらいお客さんにお時間いただいてお作りするような形もとっていますね。今後(仕入れ値が)上がっていく、どこまで上がっていくのかっていう不安も結構ありますが、こちらも過度な値上げもどうかなと思うので、お客さんあってのね。お店なので。そこのバランスが大変だなっていうのは感じています」

画像: 値上がりが続く中、クリスマスを迎える…