【リニア】議論加速(2)…静岡・川勝知事「静岡の水、山梨の水議論は『ばかげている』 一方で… /今週の静岡
今週、静岡県の森副知事らが山梨県庁を訪問。その中で山梨県の長崎知事は“あの議論”に言及したといいます。
山梨・長崎知事「『静岡の水』『山梨の水』議論は受け入れがたい」
山梨県 長崎幸太郎知事(13日):「私から申し上げたのは『静岡の水』『山梨の水』だというこの議論はちょっと我々としてはやっぱり…、なんていうか、受け入れがたい。このことははっきり申し上げました」
県の専門部会を中心に交わされている「水の持ち主」をめぐる議論。4月の会見では川勝知事も「深い関心がある」とその動向に注目している姿勢を見せていましたが、今週は…。
静岡・川勝知事も「ばかげた議論」
静岡県 川勝平太知事(13日):「ここが山梨県の水だから、こちらは静岡県の水だからというのは、ばかげた議論ですよ」
Q:(今後)山梨の水、静岡の水の議論はしない?
A.「そうです。水はみんなのものであり、同時に誰のものでもある、誰のものでもないという、そういう性質のものではないかと思っております」
静岡・川勝知事「破砕帯までは水は出ない」
さらに、JR東海が進める“ボーリング”についても変化が…。
水が流出する恐れから、山梨県内のボーリングについて、県境300mを越えて進めないようJR東海に求めていた静岡県。ところが…。
静岡県 川勝平太知事(13日)
Q:知事自身は県境を越えたボーリングは科学的な議論のために必要という考えですか?
A.「はい。水が引っ張られるということはかねてから言われておりました。いわゆるこのボーリングが調査をかねた水抜きだってことも共通の理解なんですね。ですから破砕帯のところに行くまでは水が出ないでしょう」
県境付近に確認されている断層破砕帯のところまでは水が出ないと発言した川勝知事。ただ、ボーリングをするかしないか問われると…。
静岡県 川勝平太知事(13日):専門部会のほうで容認されれば私はそれに従います」
自身の口から明言することを避けた川勝知事ですが、「田代ダム案」などリニアをめぐる議論はこの1週間で加速しました。
(6月17日放送)