リニア工事差し止め訴訟、裁判始まる JR東海は請求の棄却求める 静岡地裁
静岡県の大井川流域の住民らが、JR東海にリニア中央新幹線工事の差し止めを求めた裁判で、15日、第一回口頭弁論が開かれ、JR東海は請求の棄却を求めました。
訴状などによりますと、大井川流域の8市2町の住民ら107人は、JR東海にリニア中央新幹線の工事差し止めを求め、訴えを起こしています。住民が懸念しているのは大井川の水問題です。
静岡地裁で開かれた第一回口頭弁論で、原告側はリニアの建設工事で、大井川の源流である南アルプスにトンネルを掘ると、伏流水を含む大井川の水量が大幅に減少し、生活に不可欠な水がどれほど減少するか予測がつかず、流域住民の暮らしが崩壊してしまうなどと述べました。
また南アルプスの自然についても、大規模な自然破壊が懸念されると主張しました。
共同代表 桜井知好さん:「中下流域に影響が出ないというのは、誤りである。そういう風に具体的に証拠を挙げながら、住民の権利を守っていきたい」
これに対し、JR東海は住民らの請求棄却を求めて争う姿勢を示しました。次回の口頭弁論は4月23日に開かれます。