「全量戻せば大井川中下流域の流量は維持される」…リニア工事に伴う水問題で国の有識者会議が中間報告 議論の舞台は静岡県へ

 リニア中央新幹線工事による大井川の水問題を議論する国の有識者会議が開かれ、これまでの検討内容の中間報告がまとまりました。

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「全量戻せば大井川中下流域の流量は維持される」…リニア工事に伴う水問題で国の有識者会議が中間報告 議論の舞台は静岡県へ

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 これまで1年8カ月続いてきた国の有識者会議では「トンネル工事で生じる湧水全量の大井川への戻し方」と「中下流域の地下水への影響」を論点に議論されてきました。

 今回、大井川の水資源をめぐる各種データや解析結果から▼トンネル湧水の全量を戻せば大井川中下流域の流量は維持される、▼地下水への影響も極めて小さい、などとする中間報告がまとまりました。

 またJR東海に対しては、地域の不安や懸念が払しょくされるよう真摯な対応を継続すべきと付言されました。

JR東海 宇野護副社長:「中間報告の内容を踏まえて、地域の方々の不安・懸念を払しょくする行動をとってまいりたい」

静岡県 難波喬司副知事:「100%納得、腹落ちする中身ではないが、懸念していたところは十分反映して頂いた」

 静岡県は今後、途絶えていた専門部会を再開する方針で、水問題に関するJR東海との議論は再び静岡県に舞台を移すことになります。