参院選公示 静岡選挙区2議席めぐり8人が立候補 18日間の選挙戦がスタート
自民党 新人 若林洋平氏(50)
午前9時半、自民党の若林洋平氏は直前に雨が上がった、静岡市の中心市街地で第一声を上げました。
自民党 新人
若林洋平氏(50):「10月24日の夜以来、必ず私冒頭に言ってきた言葉があるんです。申し訳ない。皆さんは残念、悔しかったねと声をかけてくれます。でも私は本当に申し訳ない。その気持ちでいっぱいだった。ですから何とか今度こそは何とか何とか皆さんの笑顔を見たい。皆さんに恩返しをしたい。その思いだけでやってきたんです。どうかまずそこをご理解いただきたいと思います」
去年10月の参院補選で敗れた雪辱を期す若林氏。強調したキーワードは「責任」です。
自民党 新人
若林洋平氏(50):「市長12年間の中で一番育まれたのは、その責任感であり、自覚であり、さらには危機管理能力であると。これはどんな候補者にも負けない自負があります。われわれ自由民主党・公明党、この連立与党がこの連立与党しかできないことは何か。ただ声を届けるだけじゃないんです。政治は何をやったか、何をやりたいか、何をやるかなんです。それができるのは自由民主党公明党連立与党だけしかありえません。そう思いませんか」
自民党にとっても、失った議席の奪還に向けて絶対に負けられない戦いです。
自民党県連
城内実会長:「長い長い参議院選挙、若林洋平に成り代わって、皆さんが一人でも二人でも支援の輪を広げて、納得のいく力を出そうではありませんか」
自民党 新人
若林洋平氏(50):「行ってまいります、頑張ってまいります。ありがとうございます」
沼津市での街頭演説には、この人も応援に駆け付けました。
自民党
細野豪志 衆院議員:「自民党籍で戦う初めての選挙ですので自分自身の選挙だと思って、若林洋平候補の当選のために頑張りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。東部から圧倒的な票を若林洋平に集めて、東部のことをやってもらおうじゃありませんか。皆さんいかがですか」
選挙直前には吉川赳衆院議員が週刊誌報道を受け、自民党を離党。引き締めを図って総力戦で臨みます。
自民党 新人
若林洋平氏(50):「今かなり本当に国内情勢が厳しいと思いますので、まあ当然物価の高騰も含めて経済立て直しは待ったなしだと思いますが。それを形にできるのは自公連立っていうことは、私は自覚しておりますので、だからこそ責任感と自覚を持って今まで来られたんじゃないかなと思います。もうまさに、どぶ板もどぶ板。這いつくばってでも何があっても今回は這い上がる、勝ち切る。そのことに尽きると思います」
無所属 現職 山崎真之輔氏(40)
無所属の現職、山崎真之輔氏は初当選を果たした去年の参院補選と同じ、JR静岡駅前で選挙戦をスタートさせました。
無所属 現職
山崎真之輔氏(40):「岸田内閣は大きなことはたいしてやっていないんですけれども、それでも失点につながるようなことをやっていませんから、なかなか支持率が下がりません。落ちていきません。でも一方で皆さん、この国の力は明らかに落ちていっているんですよ。皆さん、何とかしていきませんか。ただ、何とかしていくのは政府じゃありません。自民党でもありません。じゃあ変えるのは誰か。それは野党なんです。皆さんなんです。そして私なんです。この戦いは、いかにこの日本の未来を変えられるか、それが問われています」
第一声では、物価高対策の必要性を訴えました。
無所属 現職
山崎真之輔氏(40):「例えばガソリン価格を引き下げる。ガソリン価格の中にはものすごい税金が入っていますから、この内の25.1円分は『等分の間税率』、これ50年続いています。これを早く政治の決断で消し去っていきましょう。様々な物の値段が上がっていますから、やっぱりこれ消費税を10%から時限的に5%に引き下げていきましょう。どうか最後までよろしくお願いします」
山崎氏の女性問題などを踏まえて推薦を見送った立憲民主党ですが、複数の国会議員が応援に駆け付けました。
立憲民主党
渡辺周 衆院議員:「静岡県のことを地元として一番よく知っている方に、これからの6年間、2議席あるうちの1議席、きめ細かくぜひ静岡県の発展のために尽力をいただきたい」
立憲民主党
小山展弘 衆院議員:「やっと野党がひとつにまとまりつつある。3年前私たちは野党の中で叩きあってしまった。こんなことは2度と繰り返してはならない」
Q:立憲民主党の対応については?
無所属 現職
山崎真之輔氏(40):「前回の補欠選挙同様の布陣が整ってきたなと、大変ありがたく思っている」
Q:前回65万票を取ってそのあと不祥事があったが…
無所属 現職
山崎真之輔氏(40):「少しでも仕事で恩返しをする。その気持ちで今はいっぱいなので、これを乗り越えないとそういった約束も果たせないので、しっかりと乗り越えて6年間フルに恩返しをしていきたいという気持ちです」
きょう22日は、地元浜松に向かって各地で街頭演説を重ねた山崎氏。夜には浜松での出陣式をJR浜松駅前で行う予定です。
無所属 現職 平山佐知子氏(51)
無所属の現職、平山佐知子氏。民進党の公認候補として初当選を果たした6年前とは異なり、今回は大きな支援組織のない中での戦いです。
無所属 現職
平山佐知子氏(51):「無所属だと何もできないんじゃないのか。無所属だと活躍の場が少なくなってしまうよねという声をかけられました。ですが皆さん、私は無所属として約5年間、無所属の参議院議員として培ってきたもの、積み重ねてきたこの経験、これは他の政党に所属する参議院議員、誰にも負けないという自負があります」
一貫して主張していたのは「無所属」としての強みとこだわり。少子化対策に最優先で取り組みたいと訴えます。
無所属 現職
平山佐知子氏(51):「政治と暮らしはイコールです。私は政治に関係ないという方がいらっしゃいますが、そうではなく、私たちが暮らす日常生活、あらゆることに政治は関わっています。どうかしがらみのないこの無所属のうねりを、皆さんと一緒に起こしてまいりたいと思っています。全力で18日間頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします」
選挙戦では各地で小規模な座談会や集会を重ねる予定です。草の根の活動を展開していく一方、一部経済界からも後押しを受けています。
出陣式には「はごろもフーズ」の後藤康雄会長の姿が―
はごろもフーズ
後藤康雄 会長:「弱い者の立場を一生懸命応援しようというのが、無所属はなかなか力に限界があるが、非常に大事な気持ちだと思うので、それを少しでも実現できればということで応援してあげられたらと思う。女性も政治の世界に出ていただくのは大事なこと。すでに6年1期やっている平山さんに、やはりもう一度参院議員に出ていただくのが静岡にとっても適当で、いいことなのではないかと思っている」
Q:この6年で静岡県民のためにできたことは何ですか?
無所属 現職
平山佐知子氏(51):「一人一人の声をまずは国会に届ける、国会で声を上げるということができたと思っている。やはり前に進めるには与党の方々と連携することも必要だと思う。連携するところはしっかり連携して前に進める政治をやっていきたいと考えている」
その後向かった藤枝市では―
有権者:「NHKずっと見ていたけど、何年かぶりに」
無所属 現職
平山佐知子氏(51):「そうですね。久しぶりにお会いして、よろしくお願いします。頑張りますので」
元NHKのキャスターとして、高い知名度を誇る平山氏。きょうは地元・磐田市でも演説を行いました。
共産党 新人 鈴木千佳氏(51)
4度目の参院選挑戦となる共産党の鈴木千佳氏。午前9時半、静岡市葵区の広場で支援者を前に憲法9条の改正反対を訴えました。
共産党 新人
鈴木千佳氏(51):「今度の参議院選挙、ロシアの卑劣なウクライナ侵略、この戦争の起こるもとで、平和と暮らしと、日本の未来がかかった大事な選挙になっています。国内でこの危機に乗じて、敵基地攻撃能力を持とうとか、核兵器を共有しよう、憲法9条を変えよう、こうした大合唱が自民、公明、民主そして国民と、そうした改憲の翼賛勢力から湧きあがっています。子供たちの未来のためにも、憲法9条何としても引き継がせていく」
鈴木氏はその後、静岡市中心部に場所を移し改憲反対のほかに、岸田政権の物価高騰対策を批判しました。
共産党 新人
鈴木千佳氏(51):「今日も街頭で訴えていたら、女性から物価高騰何とかして欲しい。このような悲鳴の声が上がっていました。この物価高騰の波から国民の暮らしと平和を守る政治の出番ではないでしょうか。岸田政権はどうでしょうか。この物価高騰の対策でも後手後手。成り行き任せ、それどころか値上げラッシュがどんどん続いているのに、この6月から年金を下げる。そして高齢者の皆さんの医療費の窓口負担を新たに増やそうとする、血も涙もない政策、絶対に許すわけにはいきません」
NHK党 新人 舟橋夢人氏(56)、NHK党 新人 堀川圭輔氏(48)、諸派 新人 山本貴史氏(52)、無所属 新人 船川敦志氏(65)
NHK党 新人
舟橋夢人氏(56):「公約として年金2倍を掲げております。今の年金制度、1960年生まれより後の方は払い損となっております。その払い損の年金制度を変えたいと思っております」
NHK党の舟橋夢人氏は静岡市駿河区の静岡年金事務所前で、年金制度改革を訴えました。
NHK党の堀川圭輔氏は立候補を届け出た後、県庁で取材に応じました。
NHK党 新人
堀川圭輔氏(48):「すべての増税に反対すると、そういうことを訴えられると、NHKをぶっ壊すととも、皆さんの暮らしを守る、これだけは確実に訴えることができます」
政治団体「参政党」の山本貴史氏は、静岡市の駿府城公園から選挙戦をスタートさせました。
諸派 新人
山本貴史氏(52):「南海トラフ巨大地震への備え、教育の問題、福祉の問題。これらの問題を解決していくのは、もはや小手先の政策では解決できない」
無所属の船川淳志氏は、午後3時ごろ県選挙管理委員会に立候補を届け出ました。
無所属 新人
船川敦志氏(65):「世の中これだけ変わっているにもかかわらず、国政に対して無関心であるとか、いろんな問題が山積みになっています。それをぜひ静岡発信、静岡から国政を揺さぶって行きたい」
過去2番目に多い8人が立候補した参院静岡選挙区。投開票は来月10日です。