来年度予算が578億円の財源不足？　長期化する新型コロナ対策など　静岡県は歳出圧縮の調整へ

　県が毎年この時期に最初の見積もりとしてまとめている当初予算の部局調整案では、歳出が1兆3614億円なのに対し歳入は1兆3036億円で、578億円の財源不足となります。不足は今年度当初予算より278億円ふくれ上がりました。
　要因となっているのは長期化する新型コロナウイルス対策と、社会保障にかかわる経費などです。

　過去3年間、この段階の不足額はいずれも400億円以下で、来年度に向けてさらなる財源の確保が課題となっています。ただ、過去には600億円あまりの財源不足が200億円あまりに圧縮された例もあり、県は歳出の見通しを精査したうえ、国の臨時交付金など使える財源がないか探り、来年2月中旬をめどに来年度補正予算案をとりまとめる予定です。