自民党静岡県連は岩井氏の推薦願いを党本部に提出 静岡県知事選挙で
自民党県連は10日擁立を決めた岩井茂樹参院議員の推薦願いを党本部に提出。
これを受けた党本部はさきほど推薦を出す方針を固めました。
10日午後1時ごろ、上川県連会長はじめ県内の自民党国会議員らの姿は、東京の自民党本部にありました。
〇 上川県連会長 党本部 午後1時ごろ
「静岡県連の総意として岩井氏を推薦するという決議をした。きょうは党に上申するということでそれぞれ国会議員、県議、そして市町の議員という形で一つになって思いをしっかりと党本部に伝える時間を作っていただいたのでお願いに参った」
〇 山口選対委員長
「この間、聞いたが、熱意をお聞きして、きょうは幹事長がいると思うのでお会いをして…」
〇上川県連会長
「ありがとうございます。」
党本部では、先月の国政選挙全敗を受け、次の衆院選に専念すべきとの意見も強く、岩井氏に推薦を出すかどうかは流動的な情勢となっています。
山口選対委員長の後、二階幹事長とも面会した上川県連会長は・・・。
Q二階幹事長からはどのような反応があったか?
「二階幹事長からはこうした私どもの熱い思い、しっかりと汲み取っていただくことができたものと思っている。選挙は必ず勝たなければ意味がないので、そのために私ども死に物狂いで選挙にあたる、その鉄則を忘れてはいけないと強いご指導があった」
Q推薦の結論は出たか?
「この気持ちを伝えるという中で党本部においても、必ずや推薦の決定をしていただけるものと考えている」
関係者によりますと、自民党本部はさきほど、岩井氏に対し党本部推薦を出す方針を固めたということです。
一方、リニア問題を争点化したい川勝氏の陣営と岩井氏の陣営の間で、激しいかけひきが始まっています。
〇 川勝平太氏 28日
「これは国交省の顔ですから。かつ、それを推進する国策として、それの顔として出てこられればですね、これは論争・争点にならざるを得ない」
〇 自民党県連中沢幹事長 28日
「一部報道では、(岩井氏が)国交省の副大臣という経歴なので、リニアを通すためだろうとか、“リニア対決”だという報道も散見されますが、私どもはそういう理解は全くしておりません」
自民党県連は、「大井川の命の水を守ることが最優先」という姿勢は、岩井氏も川勝氏と変わらないと強調しています。
しかし、これに川勝氏を支援する県議会の「ふじのくに県民クラブ」は反発しています。
〇 中澤通訓副会長
「結局自民党は都合が悪いから『争点隠し』。だから堂々と言えばいい。自分たちはやりたいならやりたい。そう言ってここが問題だからと岩井氏が言えばいいし」
8日、県連青年部などの会合に出席するため静岡入りした岩井氏が公の場で初めて、リニア問題について語りました。
〇 岩井氏 静岡市内 8日
Q知事は(岩井氏を)国交省の顔だと・・・
「その発想自体が静岡県の県政をダメにしているのではないか。
私自身過去に農林水産委員会の委員長もやっているし、水産省の部会長もやっているし…。極めて国交省の副大臣をやっていたところだけ切り取られて話をするのはちょっとどうなのかなと思う」
Q推進の立場ではないということを強く言いたい?
「基本的に大井川の水については、地域住民の理解をしっかりいただくこと。あとは協力がない限りは工事はできないと思っている」
静岡県知事選挙は来月3日告示、20日投票です。