【静岡市長選】注目は自民党支部の対応「難波氏にアレルギーあるが…」 市議団は難波氏推薦 市民が望む政策は… /今週の静岡

自民党静岡支部 剣持邦明支部長:「大変事態が流動化する中で、支部としても対応を迫られています。自民党静岡支部としては、(市議会)議員団との表裏一体的な関係も大事にしながら進めてまいりたい」

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【静岡市長選】市議会最大会派が難波元副知事推薦、第2会派も「政策協定締結」 市民が望む政策は… /今週の静岡

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自民党静岡支部 市長選への対応急ぐ

 15日、会合を開いた自民党静岡支部。議題の一つとなったのは、来年4月の静岡市長選挙についてです。投票まで4カ月を切り、対応を急ぐ理由とは…。

画像1: 自民党静岡支部 市長選への対応急ぐ

静岡市 田辺信宏市長(2日):「熟慮に熟慮を重ねた結果、私は次期市長選挙に出馬いたしません。今任期をもって、市長の職から身を引く決意を固めました」

 2日の静岡市議会で、来年4月の市長選挙に出馬しない意向を正式に表明した現職の田辺信宏市長。

静岡市 田辺信宏市長:「台風15号は、国の激甚災害指定を受けるほどの災害をもたらしました。中でも断水被害は多くの市民の皆さんの日常生活に支障をきたし、大変ご迷惑をお掛けする事態となりました。市長としてその責任を重く受け止めております」

 田辺市長は今年7月までに周囲に出馬する意向を伝えていましたが、関係者によりますと、その後、経済界の意向やほかの立候補予定者の動向などを踏まえ、11月中旬までに近しい支援者らに出馬しないことを伝えていたといいます。

 田辺市長の不出馬に、立候補を表明した難波喬司元副知事は―

画像2: 自民党静岡支部 市長選への対応急ぐ

静岡県 難波喬司元副知事:「災害対応への責任を感じて決断したということなので、大変潔い姿勢ということで敬意を表したいと思う。一部のほころびを持って、全体を評価するべきではないと私は思っております。情報公開といいますか、説明不足といいますか、そういう点が多かったのではないかなというところは課題だと思っています」

難波元副知事への対応は…自民「アレルギーあるが…」

 難波元副知事はすでに市内4つの自民党支部に推薦願を提出。元々、田辺市長支援で一本化するとしていた静岡支部の対応が焦点になっていました。会合終了後、取材に応じた井上幹事長は…。

自民党静岡支部 井上恒彌幹事長:「いろいろな意見がある。やはり知事とのつながりはどうだとか、リニアはどうとか、散々静岡市民があれだけ叩かれて、本当に政策協定をするだけで応援するのかという意見からいろいろあった」

Q.難波さんに対して一部でアレルギーがあるということ?

A.「あります。一部じゃなくてたくさんあります。でも、そこはやっぱり政治ですので、どこかで妥協点を探さないといけない場面が出てくるかと思う」

画像: 難波元副知事への対応は…自民「アレルギーあるが…」

Q.難波氏との政策協定はどう考えている?

A.「まず1番のアレルギーはなんでしょうかね。リニアがまずありますよね。それから、県都構想。その辺は少しずつ確認をしていくんですが、自分は川勝知事とは違うと。全く同様の目で見られると、そうではありませんということは、最近意識的に物申すようになっていて、リニアの件も私の考えは私の考えであると言っているので、リニアの推進もたぶん政策協定の中に入ってくると思う」

山田県議は「公認・推薦しない」 

 また11日の会合では、同じく推薦願を提出している自民党の山田誠県議について、支部として公認・推薦をしないことを決定。

 この決定に、山田県議は―

画像: 山田県議は「公認・推薦しない」

自民党 山田誠県議:「静岡市の静岡支部が、私の推薦願を今回推薦しないという決定をしたということで、非常に私としては残念です。市民一人一人の輪を大きくしていきたい。着実に輪は広がっていると、今、自分が活動する中では信じて活動しています。議論を重ねて、そして静岡の未来を作っていくこと。これが一番大事だと私は思っていますので、出馬の意思は今変わりありません」

自民党静岡市議団は難波元副知事の推薦決める

 そして16日、静岡支部の議員が所属する市議会最大会派の自民党静岡市議団でも、難波喬司元副知事を推薦するかどうかについて協議が行われました。結果、第四次総合計画やリニア工事を盛り込んだ14項目の政策協定を結んだ上で、推薦することが満場一致で決まりました。

自民党市議団 鈴木和彦会長:「満場一致で賛成をいただいた。川勝知事とのいろいろなことがあったが、そういうものを払拭していかないとできないが、そういうものをきれいにできた」

 そして昼頃

協定書手渡し
「大変重い協定書。ぜひ頑張っていただいて よろしくお願いします」

画像: 自民党静岡市議団は難波元副知事の推薦決める

 鈴木和彦会長から難波氏に推薦状と政策協定書が手渡されました。

難波喬司氏:「最大会派から推薦をいただけるというのは大変ありがたいこと。静岡県もリニアの着実な推進に向けて、いろいろな取り組みをしていたと私は理解しているし、そういった面では、これまでの方向とは変わらない」

市議会第2会派「創生静岡」も難波元副知事と政策協定締結

画像: 市議会第2会派「創生静岡」も難波元副知事と政策協定締結

 一方、すでに難波氏支援を表明している市議会第2会派の「創生静岡」も、難波氏との政策協定を締結しました。

協定書には「危機管理体制の強化」や「市民意見を尊重した市政運営」など3つの柱が盛り込まれています。

創生静岡 白鳥実代表:「私たちの政策が1つでも2つでも取り入れられて、柱となる政策が実現することができるように取り組んでいくという姿勢は、どの会派がどういう形で持とうが変わらない」

市民は… 

 2人の候補が出馬に向けて動いていますが、肝心の市民が願っていることは…。

20代:「まだ結婚したばかりなので、今後子育て、出産にあたって支援がもうちょっと増えてくれれば。出産したいなとか、子どもがいっぱい欲しいなと思うので、そういうのがあったらいいなと思います」

80代:「働き口がないので結局出てっちゃう。段々人口が減っている。静岡市、これから政令都市が危なくなっちゃうのが心配」

40代:「今回の災害時、水害の件でも対応が遅い。全国から叩かれている。県民の命を最優先にというのを望んでいます」

     (12月17日放送)