退任する難波副知事…土木技術者として熱海土石流災害やリニア水問題に対応　3年前は静岡市長選立候補を模索も…　静岡県

熱海土石流災害で連日の会見

静岡県　難波喬司副知事：「なぜ、私が説明するのか。私自身、土木技術者で修士論文は『降雨時の斜面の安定の不確実性について』がテーマ。この盛り土の工法が適切だったのかというと、技術者の見解としてこの工法は不適切だったと思います」

　連日会見を開き、起点付近にあった盛り土による被害への影響を解説しました。

リニア水問題でも

　専門性を強みにした働きぶりは、リニア新幹線工事に伴う大井川の水問題でも…。

静岡県　難波喬司副知事（リニア環境保全連絡会議　２０１９年）：「本当に大丈夫ですか？　もしその姿勢を貫かれるのであれば、今までの議論が全てご破算ということになる」

　時に、歯に衣着せぬ物言いで県の立場を主張。

政治家の顔をのぞかせることも

　一方、政治家としての顔をのぞかせたのが３年前の静岡市長選挙です。

難波副知事と田辺信宏静岡市長
難波副知事：「何かいろいろと…」
田辺市長：「よろしくお願いします」

　川勝知事の意向や経済界からの声に押され、ギリギリまで出馬を模索しましたが…。

静岡県　難波喬司副知事：「静岡市長選へは立候補いたしません。表明が大変遅くなり、多くの方々に迷惑をかけたことを心からお詫び申し上げます」

　混乱を生じさせた責任を取るとして、辞職を検討したものの…。

静岡県　難波喬司副知事：「副知事を辞職したい旨の願いをけさ、知事に提出した。辞職…、すいません。辞職願は受理されませんでした。（出馬要請は）本当に悲痛な思いだった。それにお応えすることなく、副知事を続けてよいのかと。ちょっと…」