原因は『勘違い』？…営業再開しても客足戻らず、8割減の日も　「ぜひ梅ヶ島温泉で紅葉を楽しんで」　静岡市

●西尾梓アナ
「静岡市山間地、梅ヶ島です。こちらは温泉が人気の観光スポットなんですが、先月の台風15号の影響で、客足が遠のいているということです」

　静岡市の山間部、梅ヶ島にある黄金の湯。年間およそ3万3000人が利用するという人気の施設です。敷地内には、おととしキャンプ場もオープンし、キャンプと温泉の両方を楽しめるスポットとして注目を集めています。
　先月の台風15号の影響で停電が発生し、2日間休業することになりましたが施設への被害はなく、すぐに営業を再開することができました。しかし客足は…。

●黄金の湯　小松原明浩マネージャー
「残念ながら激減なんです。前年比のひどい日は2割位、いい日でも5割位。全く皆さん、残念ながらいらっしゃっていただけないというのが今の現状です」

　台風が来る前と同じ状況で営業ができているにも関わらず利用客が8割も減ってしまっているという日も。その要因について、マネージャーはこう分析しています。

●黄金の湯　小松原明浩マネージャー
「あくまでも想像なんですけど、1つは台風15号の影響で、山は崩れているんじゃないか、例えばこの黄金の湯の施設が壊れてるんじゃないか、道が通れないんじゃないか、山が被害がすごく多いじゃないかということで皆さん敬遠されていらっしゃらない。道も通れないじゃないかというのが1番の理由で来られないのかなというふうに思っていますね」

　現在、静岡市街地から梅ヶ島につながる県道は、片側通行となっているところもありますが、通行はできます。梅ヶ島までの路線バスは運休となってはいますが、「黄金の湯」の利用客の多くは、自家用車で来るため、アクセスに問題があるわけではありません。
　しかし、3連休最終日のきょう。例年なら、家族連れなどでにぎわう時期ですが、利用客はまばらでした。来ていた人も、ここまでのアクセスには不安があったといいます。

●千葉県からの観光客
「静岡から梅ヶ島街道っていうんですか。梅ヶ島温泉まで、その間でちょっと一部崩落したっていうのも見ましたので、それでなんかとてもやめたほうがいいかなとか、色々思いましたけど、調べたら大丈夫だってことだったんで、今回来たんですね」

●焼津市民
(女性)「だいぶ前に土砂崩れなんかもあったので、すごい心配はしてました」
(男性)「怖さはありましたけど、きのうの夜なんかもあったけど、途中でUターンしなきゃなんないのかなとか思いながら来てましたけど、道もきれいなんで大丈夫、広いので大丈夫かなと思います」

　台風15号の後、黄金の湯には、1日10件ほどの問い合わせがあり、そのほとんどが「施設に被害はないか」「道路はつながっているか」というものだということです。その都度、施設側は。

●黄金の湯　小松原明浩マネージャー
「大丈夫ですよっていうのは、毎日ほぼ頑張って1日に1回以上は発信をさせていただいていますので、もうみなさんには、一生懸命伝えてはいるんですけれども、残念ながらまだまだフォロワー数がそんなに多くないですから、広くは伝わらないのが現状なんですけども。つぶれそうなんですけどつぶすわけにはいけませんから、なんとしてでも経営の回復を願いながら、皆さんとともにこの場所を良くしていきたい。いつまでも続けていきたいというのが今の非常に思っている気持ちです」

　通常営業をしていることを伝えると、安心して訪れる人が多いといいます。しかし、マネージャーは、最初から梅ヶ島に行けないものだと思い込んでいる人もかなりの数がいるとみています。

　紅葉が深まっていくこれからのシーズン。特に11月の1カ月間は、年間の集客の4分の1ほどを占めるという大事な時期です。そこに向けて、少しでも梅ヶ島の良さをアピールしていきたいと話します。

●黄金の湯　小松原明浩マネージャー
「10月30日には梅ヶ島温泉全体を使った温泉郷祭りという大きなお祭りがありまして、もうそこにはぜひ多くの方たちが紅葉を見ながらお祭りを楽しんでいただきたい。その後も11月はもうピークですから紅葉の。静岡市内からたった1時間。こんな短い時間で紅葉が楽しめる最高の場所ですから、ぜひ皆さんに来ていただきたいと、期待で期待でいっぱいでございます」