静岡・川勝知事「現行ルートでの整備を前提に進める」 有識者会議の議論を見守る考えを示す 国交省の回答に対し批判も
リニア中央新幹線工事について、川勝知事は29日の会見で期成同盟会加盟に向け現行ルートを前提に整備を進める考えを示しました。
川勝知事:
「現行ルートを前提に全て議論をしている。それを前提にしなければ議論、専門部会、有識者会議はない」
県はこれまでにリニアの早期実現を目指す期成同盟会への加盟を求めていて、理事を務める愛知県から「現行ルート」での整備を前提に進めるかどうかの意向が問われていました。29日の会見で川勝知事は、現行ルートでの整備を前提に進めると回答したと明らかにしました。知事自らルート変更の議論はせず、有識者会議の議論を見守る考えです。
また、今月6日に国交大臣宛てに送ったルート選定の疑義に対する国からの返答が来たとして「疑義に対する回答になっていない」と批判しました。
川勝知事:
「ひと言で言うと環境への影響が大きかろうと小さかろうと関係なしに経済性、速達性という観点から勘案して選んだと言っている。驚いた。答申の段階で環境への影響を軽視していると自ら認めた回答」
引き続き国交省とのやり取りの中で追及していくとしています。