決定から約20年 JR沼津駅周辺の鉄道高架化事業がようやく第1歩を踏み出す

JR沼津駅周辺で計画されている鉄道の高架化事業。その第一段階となる新貨物ターミナルの着工式が行われました。

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決定から約20年 JR沼津駅周辺の鉄道高架化事業がようやく第1歩を踏み出す

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 14日午前、川勝知事や沼津市の頼重秀一市長ら関係者およそ50人が出席して着工式が行われました。

沼津市
頼重秀一市長:「沼津市だけでなく東部地域全体の発展のため欠くことのできない大変重要な事業だととらえている」

静岡県
川勝平太知事:「この起工はまさに富士山に恥ずかしくないような沼津の地域を作るための起工式です」

 この事業は、鉄道の高架化で踏切をなくし市街地の道路交通状況を改善しようというもので、県が2003年に計画を決定しました。しかし、地権者の一部が事業に反対し買収に応じなかったため建設予定地の土地の取得が難航し長年、計画がストップしていました。去年2月、県は土地の明け渡しに応じない地権者に対して強制収用に踏み切り、用地取得が完了しました。

 工事はまず、現在沼津駅近くにある車両基地と貨物ターミナルを西へ移転させる計画です。

三浦徹記者:「こちらが新貨物ターミナルの建設予定地です。沼津市による土地を地ならしする工事が今月下旬から始まる予定です」

 その後、コンテナホームや線路など鉄道施設の工事を行うということです。一連の高架化の工事は全体で13年間で完了する計画ですが、工期は変わる可能性もあるということです。決定から20年近く経ち、事業はようやく第一歩を踏み出しました。

沼津市
頼重秀一市長:「推進派もいるし事業自体に疑問を持つ反対派もいた。この事業の重要性をさらに訴え、しっかり進捗していけるよう努める」

静岡県
川勝平太知事:「同じ市民でありながら反対・賛成で分断されるのを見るのが辛かったが、それが何とかここまで来た。多くの方のおかげだと感謝している」