JR東海が静岡・大井川流域市町との協議内容を公開 「温度感の差を埋めなければいけない…」

リニア中央新幹線工事をめぐり、JR東海は9月に開いた大井川流域の市や町の首長との意見交換会の概要を発表しました。

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JR東海が静岡・大井川流域市町との協議内容を公開 「温度感の差を埋めなければいけない…」

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 JR東海は9月に大井川流域市町の首長との初めて意見交換会を実施し、その議事の概要を明らかにしました。意見交換会は非公開で行われ、今回発表した議事概要も発言者はすべて匿名となっています。
 議事によりますと、水利用に関する心配や要望として流域市町から「全量戻しは譲れない。前提条件だ」という声や
「リニア新幹線に対して反対していないが、信頼関係を結んでいかないと話は進まない」など、全量戻しやわかりやすい説明を求める声が相次ぎました。
 一方JR東海側は「(大井川の)水量や水質について、私どもと実際に水を使って生活されている皆様との温度感の差を埋めなければいけない」などと回答したということです。

 また流域市町からは東海道新幹線の新駅設置を求める意見も出され、「二度三度こういう場を設け、声を聞いてほしい」との要望もありました。JR東海も今後も流域市町との意見交換を進めていく意向を示しています。

 リニア新幹線工事による大井川の水問題を巡っては、去年4月から国の有識者会議で議論が続いていて、意見交換会の後の9月下旬5カ月ぶりに開催され、次回には中間報告がまとめられる予定です。