土地所有者と妻が相次いで死亡…県が行政代執行で産業廃棄物撤去へ 静岡・掛川市
静岡県掛川市で不適切に投棄された産業廃棄物について、静岡県は行政代執行を行うことにしました。
県によりますと、行政代執行を行うのは個人事業者の「山猛建築」が掛川市上内田に投棄したおよそ890立法メートルの産業廃棄物とそれを囲う擁壁の撤去です。土地を所有する「山猛建築」の男性が、建物解体の業務で発生した廃棄物を投棄していたということです。県は2006年ごろにこの廃棄物の存在を把握し、男性に適切に処理するよう指導してきましたが、男性は2017年に死去。おととし6月には、廃棄物の一部が隣接する掛川市の水路に流出したため、県は今年2月 男性の妻に廃棄物の撤去を求める措置命令を出しましたが、妻も8月に死去しました。
そのため県は行政代執行の方針を固め、29日、撤去工事に関する入札の募集を始めました。11月以降工事に着手し、来年3月下旬に完了させたい考えです。行政代執行に必要な費用はおよそ3200万円で、今年度予算の予備費で対応する方針です。