静岡2区は“リニア決戦” 自民・井林氏「地元の意向無視することは決してしない」

31日投開票の衆院選。大井川が流れる静岡2区の大きな争点がリニア問題です。
戦いは「リニア決戦」の様相となっています。

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静岡2区は“リニア決戦” 自民・井林氏「地元の意向無視することは決してしない」

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選挙戦2日目。

自民党前職の井林辰憲氏は、緑深い川根本町で活動をスタートさせました。

かつて祖父母が住んでいた実家があり、東京に住んでいた井林氏が小さいころからよく訪れていた「自分のルーツ」と語る場所です。

地元の人:「おじいちゃんが小さいころ連れて歩いて」
井林氏:「ここのサイダー飲ませてもらった」

井林氏は、この川根本町を含む静岡2区で2012年に初当選して以来3回の当選を重ねてきました。4回目の挑戦となる今回は今までで一番厳しい選挙と気を引き締めています。

およそ160人を集めた地元、川根本町での演説でも反省の思いを口にします。

自民・前 井林辰憲氏(45):「党の幹部の問題や説明不足で批判も頂いているが、私自身も9年間も国政に身を置きどこか思い上がったところがあるのではないか。どこか自分の足元を見忘れていないかそういう批判があることも事実」

その中で真っ向から訴えるのはリニア問題です。

大学で環境工学を学び、国交省で技術者として勤務した経験を生かし、自らを「水の専門家」とアピールします。

自民・前 井林辰憲氏(45):「水という問題に対して環境問題に対して、ライフワークとして取り組んでいる。私の地元で地元の皆さまの意向を無視するような環境を踏みにじるようなことは決して行いません」

リニア工事推進方針を示したと岸田政権を強く批判している川勝知事に対しては…。

自民・前 井林辰憲氏(45):「大井川が大事だということについては変わらないと思っている。ただ私は大声を張り上げて取り上げるというよりは、センシティブな問題なので静かな環境で冷静に議論を積み重ねていくことが非常に重要」