静岡県知事選 川勝氏・岩井氏とも活動の舞台は県東部地区

画像: 静岡県知事選 川勝氏・岩井氏とも活動の舞台は県東部地区

20日投票の静岡県知事選挙の動きです。2人の候補とも昨夜ときょうは県東部地区に入り有権者に政策を訴えています。

川勝氏は公務後に裾野市へ

川勝平太氏はきょう、午前中県庁で公務を行った後、午後から選挙活動に入り裾野市へ足を運びました。

川勝氏:「皆さんきょうは暑い日です。なるべく熱中症にならないように日陰に入っていただくようにお願い申し上げます。貴重な水を奪うようなことはしてはいけない。トンネルを掘っても水を引くためのトンネルではなくて、水を奪うためのトンネルを作ろうというのは、20年以上かけてポンプでくみ上げている間にそもそも水が枯れてしまったらどうするんでしょうか」

 川勝氏はこのあと函南町へ向かい、きょうは県東部4カ所で街頭演説を行いました。

東部地区でも「リニアと水の問題」

画像: 東部地区でも「リニアと水の問題」

きのう夕方、川勝氏の姿は同じく県東部のJR三島駅前にありました。

川勝氏:「コロナからの出口はたった1つです。これはワクチンです。ワクチンしかありません。そうした中で今静岡県の中で医者の数が少ないので、したがってどうしても接種者の数が限られているので、摂取が遅れているかのごとく見えるが、県が正面に出て、そして65歳以上の人たち全てにこの接種が行き渡るように7月末までにできるようになった。静岡県ですね皆さん方、お気づきでしょうか。感染者の数が人口あたり少ないんですね」

 川勝氏は県内の感染者数が全国と比較して抑えられていると強調しました。さらに、大井川水系ではない三島市でも訴えたのは「リニア問題」でした。

「富士の嶺を幾年くくる白雪の…」

川勝氏:「『富士の嶺を幾年くくる白雪の清き水湧く柿田川』という歌があるじゃないですか。作者誰かわかりません。私です。これは水なんですね。下から湧いてくるわけです。地下水脈すごく大事なんです。実は大井川も南アルプスの地下水脈があって、それが駿河湾を豊かにしているわけです。水の問題は地球の問題です。地球は水の惑星ですから。そういうシンボルが富士山の湧水であり、源兵衛川であり、楽寿園の水であると。これは大井川についてもあてはまります。そういう風なことを考えていまして、今これを守るために粉骨砕身やっている」

 川勝氏が最大の争点と訴える「大井川の水問題」。その主張に県東部でも手ごたえを感じているといいます。

川勝氏:「水の件というのは多くの人がそれを他人事ではなくて、わが事として捉えてくださっている方が多いということ。大井川の問題は実は決して無縁ではないと」

岩井氏は沼津・戸田地区へ

けさ岩井茂樹氏の姿は、沼津市の中心部から離れた漁港の街、戸田地区にありました。

画像: 岩井氏は沼津・戸田地区へ

岩井氏:「(県道)沼津土肥線、実はきのうの夜、夜遅く戸田入りした。道が狭いんです。もう少ししっかり拡張して、そしてこの地域の方々も当然沼津(中心部)に行く時に使えますし、なんといっても多くの観光客の皆様がこの道を通ってここのおいしい魚食べにくる。そのためには県がしっかり頑張らないといけないが、やっぱり国としっかり連携しなければいけません」

 岩井氏はここでも県と国との連携の重要性を訴えました。

岩井氏:「この戸田も静岡もワクチン接種を加速させて、元の生業と元の生活を必ず戻し、そして、観光業を力強く応援して参ります。なんとしてでもこの知事選勝たせていただいて、東部の知事として頑張って参りますのでよろしくお願いいたします」

浅間大社で石破元幹事長が応援

昨夜、岩井氏は富士宮市の浅間大社を参拝していました。静岡県知事選として12年ぶりに自民党本部の推薦を受けた岩井氏。浅間大社前の決起集会に応援に駆け付けたのはこの人です。

自民党
石破茂 元幹事長:「住んでみたい県ナンバーワンは長野県を抜いて静岡県は第一位。何でその人口が減るか?何でこんなことになる?この静岡の人口減少に歯止めをかけたい。もっと所得を上げたい。もっと人々の暮らしをよくしたい、それが岩井氏の願いの第一」

リニア問題に言及

岩井氏はこの会場で、これまでの演説であまり触れてこなかったリニア問題について言及しました。

岩井氏:「リニアの問題もそう。水を守るのは当たり前の話。皆さまご存じでしょうか?あの流域の協議会に対して、県からJRとは直接個別で会うなという指示が出ている。コミュニケーションなぜ分断をするんでしょうか?まず広く皆様の声を聞いて何が問題か、何をやるべきかということを聞く耳を持つ政治が必要だと思う」

 川勝氏と岩井氏の一騎打ちとなった静岡県知事選は、今月20日投票です。