マイナンバーカードにポイント付与　静岡市長「国は事務事業費も手当てして」　申請窓口を１カ所から５カ所に増やして対応

　１８歳以下を対象にした現金給付とともに政府が検討しているのが、マイナンバーカードの普及を兼ねた、１人一律３万円相当のポイント付与です。

静岡市　田辺信宏市長
Ｑ．これが現実となった場合、市役所の事務作業はかなり急増すると思う。それと同時にマイナンバーカード申請も増加するでしょうし、それについての考えは？

Ａ．「おっしゃる通り、前回そうでした。ですので、それにかかる事務事業費、これもきちっと国が手当てをしていただきたいなということを要望しています」

須藤誠人アナウンサー：「静岡市の葵区役所ではマイナポイントについての報道が出てからマイナンバーカードを申請するための窓口を増やして対応にあたっています」

　静岡市役所ではマイナンバーカードの申請手続きをする窓口をこれまで１つしか設けていませんでしたが、現在は５つまで増やし、職員も増やして対応にあたっています。

　９日もマイナンバーカードの申請に訪れた市民の姿が―

静岡市民　３０代
「娘が小学生に上がるのでこれから書類を出す機会とかもあって、これをきっかけに家族全員分取ろうかなと思って今回申請に来た」

静岡市民　７０代
Ｑ.マイナンバーカードの保有者に３万円分のポイントを付与しようという報道があったが知っていた？

Ａ．「実は娘たちと来ているが、娘たちがそんなこと言っていた。私は知らなかったんです」

Ｑ．今後混雑も予想されるがこのタイミングでとれてどう思う？
Ａ．「すごくラッキーだと思う」

静岡市民　７０代
「もうこれは世の中これを使う時期だし、大事な物だと思って来た。手続きがちょっと面倒かなと思った。でもね、いろいろな利点がある、その代わりリスクもあるけれども利点があるというので、いいかなと思って」

　静岡市では３万円相当のポイント付与を見越したマイナンバーカードの申し込みが徐々に増え始めているといいます。

以前は１日に２０人程度だった申し込みは、直近ではその４倍の８０人ほどまで増えているということです。

静岡市戸籍住民課　石上慧悟さん：「先月に比べて、申請数が４倍に伸びている。問い合わせも、電話がかなり多くて、申請をする方でどうやったら申請すればいいかということでかなり電話が多くなっている。マイナンバーについて関心が高まったというのをすごく感じる」

　去年、全国民への一律１０万円給付が行われた際には、マイナンバーカードを活用すればオンラインで支給申請ができたことから、自治体に対して新規のカード申し込みが相次ぎました。静岡市役所にも市民が殺到し、発行まで３時間待ちとなったことも…。

　政府は再来年３月までに全国民にマイナンバーカードを支給するとしていて、支援策としてポイント付与を検討しているのにも、カードを普及させる狙いがあります。

　しかし、静岡市のマイナンバーカード普及率は11月1日時点で３９．４％、県全体でも３９.５％と、いまだ４割にも達していません。

静岡市戸籍住民課　石上慧悟さん：「また今後、申請数がかなり伸びてくるのではないかと予想される。今ちょうど（カード用の）写真を無料で撮れるキャンペーンを（今年度中）やっているので、ぜひ今のうちにマイナンバーカードの申請をしていただけたらと思う」

　　　　　　　　　　　　　　　　　（１１月９日放送）