【参院選 平山佐知子氏の戦い】無所属を強調 「暮らし目線の政治」 対話を重視 従来とは一線を画す選挙戦 静岡選挙区
公示後、初めての週末。
住民「週末はもっと人の多いところに行くと思って」
平山氏「いいえ~。(笑)もう本当に、この水窪の町が大好きで。前のアナウンサーのときから良くしていただいて、よく来させていただいて」
住民「知名度は抜群ですもんね」
平山氏「ありがとうございます」
住民「こんなところまで来ていただいてありがとうございます」
対話重視の活動
無所属の平山佐知子氏は、浜松の山間地にいました。
平山氏「何か課題とかありますか」
住民「そうですね。田舎ですから、少しにぎやかになってくれるとありがたいかなと思っていますけど、まだまだこれから活性化できるように頑張ってください」
「暮らし目線の政治」の必要性を説く平山氏。対話を重視し、従来とは一線を画す選挙戦を展開しました。
その象徴となったのが各地で開いた座談会です。
無所属 平山佐知子氏:「一番ご意見が多いのは物価高の問題。これが苦しいという声を聞きます。年金は減っているんだけど、物価が上がっている。大変厳しいという声、これ大きくあるような気がします」
参加者:「一番私が問題だなと思うのは子どもが少ない。日本はこれからどうなるんだろうと」
無所属 平山佐知子氏:「この国を守るということをしっかり引き続きやっていきたいと思いますので、またご指導よろしくお願いします。ありがとうございました」
民進党公認で出馬した前回6年前とは全く異なるアプローチで、組織を持たない“草の根の選挙戦”をプロデュース。それができたのも、元NHKキャスターとしての知名度があってこそ。
有権者「NHKずっと見てたけど、何年か振りに」
平山氏「ありがとうございます」
財界にも応援団
選挙戦では「無所属だからできることがある」と繰り返し訴えました。
無所属 平山佐知子氏:「無所属の参議院議員として培ってきたもの、積み重ねてきたこの経験、これは他の政党に所属する参議院議員、誰にも負けないという自負があります」
一部経済界からも後押しを受けました。
はごろもフーズ 後藤康雄会長
「無所属はなかなか力に限界があるが、非常に大事な気持ちだと思うので」
無所属へのこだわり
しかし、平山氏の“無所属へのこだわり”に対しては…。
自民党 茂木敏充幹事長:「国会では残念ながらひとりでは仕事はできない」
座談会でも―
座談会(富士宮市)
参加者「感じが分からないんだけどね、無所属で活躍」
参加者「自民党の議員だったら、例えばこの道を直してくれって言われたら、分かったよってなるんですけど、平山さんにして、じゃあ自民党に伝えてくれるかと言われればどうかなっていう」
平山氏は過去3回の総理大臣指名選挙で自民党総裁に投票しています。
立憲民主党県連 渡辺周代表
「予算には賛成する、首班指名では自民党の総裁を書く。つまり、全部与党入りの準備をしている。隠れ自民党に2議席目を与えるわけにいかない」
共産党 鈴木千佳氏
「無所属の現職は菅さん、そして岸田さんと2代に渡り、自民党総裁に1票を首班指名で投じる事実上、自公政権を支えているひとりです」
座談会(富士宮市)
平山氏「自分の思いと近いのは岸田さんかなと思ったので、そこで期待も含めて首班指名は岸田さんの名前を書かせていただきました」
参加者「結局たぶんみんな心のどこかで、やっぱり平山さんの後ろに自民党を見ているんですよ」
平山氏「自民党にすぐ入るんでしょうとか言われますけど、でもそれだったら前から入っていますよね。厳しい方の道を選んで選挙をさせていただいている以上、それはもう私の思いというのは分かっていただけるのかなと思っていて、だからそこはぶれずにやっているつもりです」